屑鉄工房作品展「Bones and Muscles」

今日は屑鉄工房の作品展へ出かけた。
この屑鉄工房というのは・・・
私の高校剣道部の同級生がやってる造形美術の工房。本職は鉄工所なのだが、その廃材を利用して、いろいろな作品を作っている。
以前は「骨」がテーマで、いろいろな動物やキャラクターなんかの骨組みを屑鉄で表現していたのだが、今回は「筋肉」もテーマに加え、筋肉感アリアリのオブジェが出品されていた。

これは私の一番のお気に入り。
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京都・高山寺の鳥獣戯画っぽい。カエルの舌がびろ~んと伸びているのも気になるのだが、ウサギのマッチョぶりにはもっとびっくりする。

夫のお気に入りはこれ。
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題名は「ダンクシュート」。かなり大きな作品だ。躍動感や浮遊感を出せるのは鉄の溶接ならでは。木工だと、こうはいかないだろう。
定年退職前だったら、夫は間違いなく購入していただろう。当時の夫の机周りは、飛行機のプラモデルに溢れていた。袖机やらキャビネットやらをたくさん持っていたので、飾り放題だったのである。今となっては、気に入っても飾る所がない・・・。

ものすごく大きな作品もある。
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天使と悪魔のグラデーションがテーマになっている。左側の羽根や表情、左半身は「天使」になっている。右側は「悪魔」。正面から見ると、そのグラデーションっぷりがよくわかる。
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友田君(この屑鉄工房の主宰者)からいただいた案内状にはこの作品の写真が使われていた。
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題名は「咆哮」。オオカミ人間?が、岩の上に立って吠えている感じ。なかなかの迫力だ。尻尾もかなり細かい細工になっている。この作品は台の「岩」も一体化しているので、ものすごく大きい。が、意外と重くはなかった。岩の中は空洞になっているからだ。(中身が詰まっていたら、重くて運べない。)

友田君の作品を見ていると、「何か」と「何か」をミックスチャーするのが好きなんだなぁ、と感じる。
人骨とキャタピラーとか、人骨とオートバイとか。上記の「咆哮」も、オオカミと人間だ。
これは特に面白いコラボ。
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題名は「天タウロス」。天狗とケンタウロスがミックスされている。ヤツデの葉っぱや金棒みたいな物を持っているが、足は馬。
どこからこういう発想が生まれるのかなぁ。

今日は友田君が会場にいたので、いろいろ説明してくれた。
で、聞いてみた。
「これって・・・どうやって構想を練るの? どういう発想?」
彼は高校時代と全然変わらない顔(中には激変した同級生も多いのだが、彼は体型も顔も変わらない)で飄々と答えた。
「こんな感じにすると面白いかなぁ、って」
へぇ~そうなんだ。どうやら、「面白いか面白くないか」が彼にとっては重要なようだ。それは大いに理解できる。
子供の頃に読んだ漫画やテレビアニメの影響を深く受けている世代なので(当時はゲーム類がほとんどなかった)、そういうものにもヒントを得ているようだ。
「それとさ、こういうところを人間っぽく変化させるところが俺っぽいかなぁって」
とも言っていた。
確かに芸術作品は造形でも絵画でも舞踊でも、「その人らしい」というのが必須になる。モネは「睡蓮」をたくさん描いているが、見る度に「ああ、モネっぽいなぁ」と感じるし、伊藤若冲の鳥の絵を見ると「若冲っぽさが良く出てるなぁ」と感じる。
たぶん、同じように鉄を使ったドラゴンのオブジェを見ても、友田君が作ったヤツかどうかは、私はわかると思う。
友田君っぽいか、そうでないか。
いくつも彼の作品を見ているので、見分けがつくと思う。それくらい、彼の作品には「彼らしさ」がある。

「友田君って、こんなに器用だったっけ?」
と尋ねてみた。学生時代は手先の器用さをアピールする機会はなかなかないので、そういう記憶がない。
「俺さぁ、みんなの竹刀をよく直しとったが」
と答えた。確かに、そう言えば、友田君は部活の始まる前なんかに、ささくれたり、壊れたり、糸の緩んだ竹刀を分解して修理していたなぁ。
・・・30年も前のことだから、記憶が薄いのである。
それと、この骨組みのリアルさはどこで学んだんだろう。
・・・と、思い出した。彼は西日本の、優秀な、とある有名国立大学の大学院で、ミジンコの足の数を研究していたんだった。確か、足は24本とかなんとか言ってたような気がする。
はたして、ミジンコの足の数と動物や人間の骨格に関係があるかどうかはわからんが、ざっくりと「生物」である。まぁ、好きだったんだろうなぁ、そういうのが。ミジンコの足の数が、彼の作品作りにも影響しているんだろうなぁ。たぶん。

友田君は本業の終わった後、午後5時頃から11頃まで作品を作る作業をしているそうだ。
かなり大変な毎日だとは思うのだが、彼は生き生きとしていた。
好きなことが仕事の一部になり、それが人に認められるというのは、たまらなく楽しいことだろうな、と思う。もちろん、大変なことも多いし、本来なら抱えなくていい苦労もあるだろうが、なんだかとても楽しそうだった。

1時間くらい、ゆっくり作品を鑑賞した。元々私は美術館巡りが好きなので、時間はあっという間に過ぎてしまった。
会場の作品は全部購入することができる。また、友田君がずっと前から作っている「ボルトマン」のペン立てやクリップホルダーも買うことができる。ちなみに私は「格闘技ボルトマン」、夫は「ボルトマンペン立て」を買った。
興味のある方はぜひどうぞ!

屑鉄工房作品展「Bones and Muscles」
9月15日(日)~22日(日)13:00~19:00
クリマギャラリー  名古屋市中区栄3-25-39 サカエサウススクエア3階(矢場公園南)
入場無料

詳しくは、屑鉄工房のHPをご覧ください! → 屑鉄工房

お月見のお菓子

今日は中秋の名月
・・・のはずが、名古屋は曇っていて、現時点では月がまったく見えない。
う~ん、残念。

夫が仕事の帰り道、例によって、名古屋駅のデパートに寄り、「お月見のお菓子」なるものを買ってきた。
このブログにも何度か書いたが、夫は大の甘党だ。仕事帰りにしょっちゅうデパートへ寄っては、アレコレ買ってくる。しかも自分のお小遣いで買ってくるのだから、私としては文句のつけようもないのである。
夫チョイスのお月見菓子は、これ。
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源吉兆庵の、うざぎ饅頭と羊羹。うさぎ饅頭は柚餡だ。羊羹はうさぎと月の模様。
毎度ながら、夫のお菓子センスは抜群である。

「曇ってて、お月見ができなさそうだから、せめてお菓子くらいは」
と夫は言っていた。
ベランダに出てみたが、月はまったく見えない。
・・・が、お月見菓子を食べた。
なんだか、「花より団子」みたいだなぁ。


posted by プアアカハイ at 20:10愛知 ☁Comment(0)日記

思わぬ社会見学

今日は午後から夫と買い物に出かけた。
先日、母からもらった「ひんやりウエット・シート」がとても良く、それが東急ハンズで売っていることを聞き、それを買いに出かけたのだ。
その「ひんやりウエット・シート」は、こういうやつ。
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母はこれを、「白くまシート」と呼んでいる。
確かに・・・白くまさんの可愛い顔が前面に描いてある。夫も母から帰宅後に1枚もらったことがあるのだが、「こんなにひんやりするシートは初めてだ!」と言っていた。これは買わねば・・・と思い、いろいろな店で探したが、見つからなかった。
このシートは、本当にどのドラッグストアでも見たことがない。
で、母に聞いてみた。母は、「東急ハンズにあった」と言う。そう、母は東急ハンズが大好きなのだ。ちょこちょこ出かけては、いろいろな新製品を上手に見つけてくる。白くまシートもその一つだ。
私と夫も、「白くまシート」を買いに、東急ハンズへ行こう!・・・ということになった。

我が家から一番近い東急ハンズまでは、地下鉄でも私鉄でも1駅。
駐車場のことも考えて、久しぶりに電車に乗った。
駅の改札を出ると、そこは・・・
コスプレーヤーの大群
だった。
「なんじゃ~こりゃ~」と私は驚いた。もちろん、そういう愛好家が日本だけじゃなく世界中にいることは知っている。テレビや新聞でもそういうイベントを目にする。
が、実物を、あれだけ大勢見たのは初めてだった。
名古屋のセントラルパーク地下街を歩いている歩行者の約半分がコスプレーヤーだったのだ。
キン肉マン、コナン、スパイダーマン、ワンピース、犬夜叉、怪盗キッド、カオナシ等々・・・
アニメに詳しくない私でも知っているキャラクターがたくさんいた。もちろん、全然知らないキャラクターも。
とにかく、辺り一帯はコスプレーヤーに埋め尽くされていた。

せっかくなので、コスプレーヤーを間近で見学し、メイン会場のオアシス21の中にある「貢茶(ごんちゃ)」という台湾のタピオカ・ドリンクのチェーン店へ行ってみた。
貢茶は普通は2~3時間待ちなので、私はいつも諦めていたのだが・・・なぜか今日は行列が短い。
夫が、「これなら、ちょっと待てば、買えるぞ! 並ぼう!」と言い、行列の最後尾に並んだ。注文まで10分、受け取りまで更に15分。
しかしこれは、この店にとっては、ものすご~く早いのだ。実に運が良かった。
商品を受け取ったお客さん達のほとんどが、店内の写真スポットで写真を撮影していた。
これまた、せっかくなので、私たちも写真も撮ってみた。
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ドリンクと看板も取ってみた。
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・・・なかなか、「おのぼりさん状態」である。

ちょうど私たちが注文を終えて、商品受け取りの列に並んでいた時のことである。
高校生らしき男子3人が、店の出口から入ってきて、注文の列を仕切ってあるロープをまたいで注文の列に並ぼうとした。
キミたち、ちょっと待て。
行列は、店の外に、7折りになっているのだよ。その7折りの列に並んでから、ようやく店内の注文の列に到達するのだよ・・・。
しかし彼らは、決して、「ズル」しようとしてロープをまたごうとしているようでは、なかった。店の行列システムがわからないだけのようだった。
「教えてあげようかな」と思っていたら、いかにも無法者的なコスプレ(キャラクターの名前がわからん)をした若い男性が、店の外で大蛇のように曲がり曲がった注文行列を指さし、「あっちが行列の最後尾だよ。あそこから並ぶんだよ」と教えていた。無法者の姿をした人からルールを教えられるとは・・・ っていうか、無法者の姿をしていても、ちゃんとルールを守るんだな~、と、当たり前のことなのだが、妙に感心してしまった。

私が注文したのは阿里山烏龍茶(台湾最高級の烏龍茶)に少しの甘さとタピオカをトッピングしたドリンク。夫はマンゴージュースと阿里山烏龍茶のエードに普通の甘さとタピオカをトッピングしたドリンク。(夫は甘党)
どちらも美味しかった。
阿里山烏龍茶は、台湾で飲んだ時と遜色ない味だった。香りが爽やかで、少し渋みがある。それでいて、舌触りが柔らかい。
タピオカがどうの、よりも、あの烏龍茶の味に魅力を感じた。
また通りかかったら・・・また行列が短かったら・・・ぜひ飲みたいものだ。

それからようやく、東急ハンズへ。
エラく、寄り道したものだ。
夫のビジネスリュックを、ああでもない、こうでもない、と1時間近く悩んだ末、ようやく購入。
夫はいつも、普通のビジネスバッグで通勤しているのだが、この暑さに耐えかねて日傘を使うようになった。日傘を差すと、ビジネスバッグが肩からずり落ちそうになるので、ビジネスリュックを所望していたのだ。
悩みに悩んだが、夫も私も気に入ったリュックが見つかり、一安心。
で、白くまシート、である。
売り場にはいろいろな涼感グッズが売られていた。そしてその中に、白くまシートを見つけた。
12個(1個10枚入り)、大人買いした。 ・・・というか、12個しか、なかった。
レジのお姉さんに、「これ、いいんだよね」と話すと、お姉さんは「これは入荷しても入荷しても、すぐに売れてしまって・・・。今あるのが全部で、倉庫に在庫はないんです」と言った。
そうか・・・やっぱり、この商品はいいんだ・・・。
この白くまシートの何がそんなに優れているのか。
ひんやりするシートなんぞ、どこのドラッグストアでも売っている。
が、この白くまシートは、ひんやり加減が半端ない。で、ついでに、30センチ角以上の大きさがあるのだ。かなりの大判なので、バイアスに折って引っ張ると、首に巻ける。こんな商品は他に知らない。
この夏はかなり、活躍しそうだ。

目的の物を買いそろえて、地下街を歩いて駅へ向かった。
相変わらず、コスプレーヤーで地下街は埋め尽くされていた。
喫茶店に入ると、そこもコスプレーヤーに占拠されていた。もちろん、隣の席もコスプレーヤーだった。
で、聞いてみた。
「ねぇ、それって、どこで着替えるの?」
・・・知らない人にも平気で話しかけていくのは、名古屋人の特徴である。
「ここは着替える所が作られていないので、家からこの格好で来たんです。」
話しかけられて、平気で答えるのも名古屋人の特徴である。
私「えっっ この暑い中、その格好で、家から来たの?」
コその1「普通のイベントは、ちゃんと着替える所やお化粧する所が作られているんですけど、ここのイベントはそれがないんですよ~」
夫「へぇ~ そうなんだ~」
コその2「だから、お化粧道具も全部持って歩いているんです」
私「だで(「だから」と「そして」を2で割った名古屋弁)、みんな、大きな荷物を持ってるんだね~」
コその1「そうなんです~」
私「暑いで、お化粧直しも、しなイカンねぇ」
コその1「もう、すぐ崩れちゃう」
夫「大須でも、今日はコスプレのイベントやっとるでしょう? 大須のイベントとここのイベントは関連してるの?」
コその2「同じイベントなんですよ~ 大須からこっちまで流れて来てるんです」
夫「へぇ~ 暑いのに、ご苦労さんだねぇ」

ちなみに彼女たちのイデタチは、
コその1・・・黒の詰め襟の長袖ロングコートに長ズボン、皮のブーツ、ストレートロングヘアのかつら。
コその2・・・えび茶の着物(和服)、白のエプロン、緑色と金色のおさげ髪のかつら。
アニメは全然わからんので、何のキャラクターなのかわからなかったが、とにかく肌の露出がない。全部が布に覆われている感じだ。ついでにかつらまでかぶっている。これは・・・どう考えても、暑いだろう。めちゃくちゃ、暑いだろう。そもそも名古屋はこの時期、35度を下回ることなど、ない。それで長袖のロングコートって・・・ よく頑張るなぁ。
帰り際、夫が「暑いでね、気をつけて頑張ってね」と声をかけた。
にっこり笑って、「はいっ 頑張りますっ」と答えてくれた。

フラも、暑い中、華やかな衣装を着る、人によってはカツラをかぶっている場合もある、という点では同じだ。
しかし、フラの場合はそもそも衣装の生地が薄かったり、袖がなかったり、肩が出ていたりする。厚底のブーツを履くこともなく、基本的には裸足だ。カラーコンタクトをしているひともほとんどいないし、ノリで固めまくった髪をしている人もいない。
現実を離れ、華やかな衣装を着て人前で何かをする、ということは同じかもしれないが、体感温度と準備の大変さはコスプレの方が数段上だろうな、と思った。
なんだか・・・異文化の社会見学をしたような感じだ。なかなか、これはこれで、面白いし、興味深い。(自分でやろうとは絶対に思わないが。年齢的にも到底、無理。)

喫茶店を出て駅の改札へ向かう途中、ものすごいコスプレーヤーを見た。
ピンクの長袖セーターを着ていて、髪は金髪のツインテール。たぶん、本当の髪の毛だ。
そこまでは、いい。
下に、何もはいていない(着ていない)のだ。
白いパンツ(下着の)だけ。しかも、左のお尻が全部、出ている。
夫はすれ違った後で、
「おい・・・今、見たのは・・・アレはなんなんだ???」
と言った。
私が聞きたい。
アレはなんなんだ???
セクシーな衣装のコスプレーヤーは何人も見たが、アレはセクシーなんてもんじゃ、ない。
半ケツ・・・だったよね?」
「左側・・・何にもはいとらんかったなぁ」
「トイレ、どうするんかねぇ」
・・・オジサンとオバサンの意見はこんなもんである。
帰宅して、例の「半ケツ女子」の話を母にすると、母は、
「トイレ、どうするんかねぇ」
と、私と同じ事を言ったのだった・・・。
アレはいったい・・・なんだったんだろう。
異文化ってのは、理解するのが難しいものなんだなぁ。



posted by プアアカハイ at 17:50愛知 ☀Comment(0)日記