ミス・アロハ・フラのその後

メリーモナークのネタを書いている時、ふと思い立った。
そう言えば、メリーモナークなどに出場している超一流オラパのその後について書いたことがなかったな~、と。
これは、あまりレッスンでも生徒さん達から、聞かれたことはない。
なぜなら・・・
日本の生徒さん達は、「ハワイのフラダンサーは一生、フラを続けるに違いない」と思い込んでいるからだ。

これは仕方がないことだ。
日本でフラを学ぶ人はクプナ(45歳以上。私も含む。)が圧倒的に多い。クプナになってからフラを始める人の方が、若い頃から始めた人に比べて圧倒的に多い。私の世代だと、20代からフラを始めた人は実に少ない。当時は日本にはフラの教室など非常に少なかった、という理由もある。
クプナ世代は、生活に大きな変化がない。子供の手が離れ、夫の転勤も落ち着いてきた。そろそろお稽古でも始めてみようかしら・・・定年退職したから自分の新しい楽しみを見つけてみようかしら・・・と考えるのだ。家族の介護や看護の必要がない限り、あるいは自分の身体が元気な限り、大抵は、かなり高齢になるまで続ける。
要するに、「遅く始めて、遅くまでやる」という感じだ。
自分がそうなのだから、ハワイの人だってきっと長くお稽古を続けるに違いない、と考えるのは自然だ。
ところが、ハワイでは案外、そうでもないのだ。

超一流のオラパが、ぱっとフラを辞めてしまうのは、実は全く珍しいことではない。
よくよく考えてみよう。
日本では、子供の頃に書道やそろばんを習っていた人は多いと思う。ピアノや水泳、その他の楽器を習っていた人も多いだろう。今だと、キッズダンスなんかもある。
・・・しかし。
それを今でも続けている人はどれくらいいるだろうか。
少なくとも私は、ピアノに始まり、書道、そろばん、水泳、弓道・・・子供の頃はお稽古のない曜日はなかった。それに部活が加わる。私は小学生の頃はソフトボール、中学でバレー、高校では剣道部だった。剣道は社会人になってからも続け、最後には三段を取った。社会人になってからは、中国語、お茶、エアロビクス(時代を感じる・・・)、スポーツジム。とにかく、毎日、仕事帰りに何かのお稽古に通っていた。
しかし、その中で何一つ続いているものはない。
今でも我が家には弓も矢もあるし、剣道の竹刀も防具もある。でも、やってない。
それと一緒なのだ。
ハワイの一流オラパだって、フラから離れることはあるのだ。そしてそれは、珍しくない。

私がハワイのカヒキラウラニで修行していた頃、一緒にレッスンしていたフラ・シスターで、今でもハラウでレッスンしている人は、実はワヒネで3人しかいない。カネは1人だ。当時のクプナクラスにいた人で残っているのは2人。亡くなった人もあるだろう、と思う。(ハワイは長寿国ではない)
そしてミス・アロハ・フラで入賞したフラ・シスター達は、一人も残っていない。当時アラカイまで務めていたフラ・シスターも、残っているのは1人だけだ。今現在も残っているワヒネの3人のうちの1人である。その他のアラカイはみんなハラウを去った。
それくらい、ハワイでもフラを一生続ける人は少ない、ということだ。

それには、生活の変化が大いに関係する。
結婚して引っ越した
大学で本土やオアフへ行った
本土やオアフで就職した
子供ができた
子育てが忙しくなった
・・・などなど。
交通事故でフラができなくなった人もいるし、重い病気でフラが続けられなくなった人もある。もっと衝撃的なのは、本国に強制送還(!)された人もいる。(メキシコだったような覚えがある)
生活の変化により、お稽古が続けられなくなるのは日本でもハワイでも同じなのである。

生活の変化はないけど、フラを辞める、という人もある。実はこういう人がかなり多い。
生活の変化によってハラウを去った人の中には、たまにハラウに復活する人がいるが、生活の変化の理由ではなくハラウを去った人は、まずは戻ってこない。寂しいことだけど。
フラが嫌になって辞める人もあるだろうが、私が知っている範囲だと、そういう理由ではない。
もう十分、なのだ。
あれだけ打ち込み、生活のすべてをフラに捧げ、他のことはうっちゃらかして、食べるか寝るか踊るだけの生活。
それから卒業するのだ。
年齢や身体の変化もあるが、もうこれ以上できない、もう十分だ、と考える人が多いのだ。

言い換えれば、超一流のオラパは「もう、これ以上できん!!!」というところまで自分を追い込む。
そして、それから卒業するのだ。
先日、フィギュアスケートの浅田真央さんが引退されたが、つまりはああいう状況だ。
それには何かのきっかけがあることが多い。
浅田真央さんの場合は、多くの実績を残し、昨年末の全日本選手権の結果をもって引退を決意されたようだが、ハワイの超一流のオラパの場合は、大きな大会でとても良い成績を残したのを最後に、とか、ミス・アロハ・フラ出場を果たしたから、ということが決意につながっていることが多い。どっちか言うと、ボロボロになるまで現役を続ける人は少なくて、良い成績を残したところで引退する人が多い。

ミス・アロハ・フラにまで出場する人はどうか。
ちょうど結婚適齢期にミス・アロハ・フラは出場するので、大会が終わってすぐに結婚する人もある。これはかなり多い。カヒキラウラニだと、こういうパターンが一番多いように思う。
そしてそういう人はハラウに戻ってくることは少ない。カヒキラウラニだと、過去に3人だけいた。それでもしばらくすると、やっぱり辞めてしまった。
ミス・アロハ・フラに出場するなんてことは、いわば金メダル級だ。そんなオラパがその後、グループ競技で踊るか?と考えると、それはかなり希有だ。オリンピックで金メダルを取った選手がそのまま引退することが多いが、そんな感じである。
ナー・レイ・カウマカ・オ・ウカからミス・アロハ・フラになったマナラニ・イングリッシュさんは今でもグループ競技に出場しているが、あれはかなり珍しいと言えるだろう。
一番多いのは、そのままハラウのアラカイになる、というパターンだ。競技には参加せず、後進の指導にあたるのだ。中にはスノーバード・ベントさんやヒヴァ・ヴォーンさんのようにアラカイからクムになる人もある。
親がやっているハラウを継ぐというパターンも多い。ケオララウラニ、カラニアーケア、ハラウ・フラ・オラナはそういう感じだ。マエリア・ローベンスタインさんもそうだ。
また、オアフなんかの都会だとショウの機会が多いので、プロ・ダンサーになる人もある。アリアナ・セイユさん、マリア・ピーターセンさん、ミカさん、ナターシャ・オダさんはプロとして活躍されている。
でもやはり多くのミス・アロハ・フラ出場者はそのまま引退し、結婚したり出産したりでいつしかフラを辞めている。

・・・それくらい、大変だったのだろうな、と想像する。
もう、ここまでで十分、と考えても不思議でないくらい、頑張ったのだ。
卒業したくなるのも、実際に卒業するのも大いに理解できる。

私も今まで、一度だけフラを辞めたい、と思ったことがある。
正確に言えば、
もう、辞められる、もう辞めてもいい
と思った。
メリーモナークに出場した後だった。
運良くカヒコで3位に入賞できたのだが、入賞できなくても同じように思っただろう。
もう、十分だ、もう卒業したい、と思ったのだ。
それくらい自分を追い込んだし、夫を日本に残したまま留学し、すべてをフラに捧げた。もうこれ以上はできん、と思った。
当時私は、全くフラを教えてはいなくて、ただハワイのカヒキラウラニで修行していただけだった。生徒などいないので、いつでも辞められたし、いつでもタダの専業主婦に戻れた。フラを教えるなどということはおこがましくて、考えたこともなかった。(そして、実際に、帰国して普通の専業主婦に戻った)
帰国して1年くらいした後、たまたま親しくしていたウクレレの先生から、「フラを習いたい」という人を5人紹介されて、細々とフラを教え始めたのだが。

私のようなパターンは少ないだろうと思う。
元々教室を運営されている「先生」で、クムに招聘されてメリーモナークに出場する、という人は今では少なくないだろうが、元々生徒を持っていなくて、修行を一旦終了してから細々と教え始める・・・なんて人は少ないだろう。それくらい、私は、あの時は、フラを卒業したかったのだ。

人生とは、わからん。
私みたく、教えるつもりもなく、ただ自分の楽しみで修行していただけなのに「先生」になって、まだまだ続けている人もあれば、ミス・アロハ・フラの栄冠を手にしてもフラを断ち切ってしまう人もある。
生活や環境の変化は、日本でもハワイでも、ある。
それによってお稽古を辞める人は少なくない。それは当たり前だし、十分理解できる。
そして、ものすごく打ち込んできて、それから卒業するという人があるのもよくわかる。

メリーモナークを見ていて、「あれ、あの人、出ていないな~」と思うことはちょいちょいある。
卒業されたのかな、と想像したりする。その後、ホオパアで出てくることもある。
そういうのを見つけるのも、またメリーモナークの楽しみの一つなのである。





posted by プアアカハイ at 18:45愛知 ☀Comment(0)日記

菜飯

久しぶりの料理ネタ
昨日買い物に行ったら、小さなかぶが安く売られていた。
かぶ本体の大きさは直径約5センチ程度の球体。これが3個入ってなんと138円。
そう、名古屋は関東方面に比べて野菜がかなりお値打ち(その物の価値からすると値段が安いことを指す名古屋弁)なのだ。ありがたい。
私は本来の大きなかぶよりも、小さなかぶの方が好きだ。大きいかぶは、繊維が強情(!)で、口の中に残ったりする。それがイラッとする。(噛みきれないことに)

今日はそのかぶを使って菜飯漬物を作ってみた。(ちなみにおかずはそれだけではない)
まずは、菜飯から。

<材料>
かぶの葉っぱ 株3個分の葉
小女子 半パック
いりごま 大さじ1杯くらい
茅野舎のだし 1パック
炊いたご飯 3合
昆布茶 1つまみ

1 かぶの葉っぱは塩ゆでし、水気をしっかりしぼってからみじん切りする。
2 フライパンにごま油を小さじ2くらい入れて熱し、かぶの葉っぱを投入。よく炒める。
3 小女子を入れて更に炒める。
4 いりごまを入れて更に炒める。
5 茅野舎のだしの袋を破って、中身を入れて更に炒める。
6 塩加減を見て、足りないようなら昆布茶1つまみを入れる。
7 炊けたご飯に炒めたものを全部投入して、さっくり混ぜる。
・・・で、できあがり。今日は小女子で作ったが、桜エビでもかなり美味しい。
かなり簡単だ。時間のない時にささっと作ることができる。今日のように一日中レッスンがある日には最適だ。

で、残ったかぶ。
煮るほどの量があるわけではない。
そこで急に思いついたのが、漬物。
かぶの漬物の決定版と言えば、千枚漬けだ。しかし私は千枚漬けが苦手だ。あの酸っぱさが苦手なのだ。
だから私のかぶの漬物はシンプルな塩漬け

<材料>
直径5センチくらいの小かぶ 3個
塩 小さじ2
人参 1/4本
昆布 10センチ
青じそ 3枚

1 小かぶは2ミリ厚に薄切りし、ボウルに入れる。
2 人参は2ミリの千切りにしてボウルに入れる。
3 昆布は2ミリ×3センチにハサミで千切りしてボウルに入れる。
4 手でよくかき混ぜ、塩を入れてよくもむ。
5 重石をして30分放置する。
6 水気をよく絞って切ってから、2ミリ幅に切った青じそを混ぜる。
・・・で、できあがり。
これも材料さえあれば、すぐにできる。塩は遠めにし、昆布のだしで食べるような漬物だ。だから日持ちはしないので、とっとと食べねばならない。

こんな感じである。
菜飯.jpg

ごま油のコクがあり、油けが少しあるので、ご飯に混ざりやすい。漬物もあっさりしているので箸休めには丁度よい。
今日のおかずはこれだけではないが、時間のない時はこれに味噌汁でもあれば、「もう、こんでよし!(これでよし!)」という感じだ。・・・かなりの手抜き夕飯である。

たまには手抜き夕飯もしたい。
毎日気合いを入れた物ばかり作っていられないのだ。
たまには手も抜きたくなる。
そういう時に菜飯は我が家の定番だ。冬だとレンコンとひじきと人参の混ぜご飯、夏だと梅干しと小女子と青じその混ぜご飯。秋にはシメジと人参と油揚げの混ぜご飯。
我が家では炊き込み飯よりも混ぜご飯の方が圧倒的に多い。その日のご飯の量に具を調節しやすいからだ。

時間のない時にはぜひお試しください!


posted by プアアカハイ at 20:20愛知 ☁Comment(0)日記

ありがとうございました!

昨日のレッスンで、
「メリーモナークの後から演技をビデオで見られると、もっと解説がわかりやすい」
というお話がでました。
はい、本当にそうですね。
でも、DVDの発売を控えているので、なかなかタダで全部は見せてくれないのです。
全部見るには、生中継にかじりつくしか、ありません。

ただ、ハイライトは見ることができあます。
演技終了から遡って1分30秒だけ見られます。
ホイが凝っているハラウだと、ホイしか映っておらず、メレ本体がまったく映りません。
そんな状態のビデオですが、一応、雰囲気はつかめます。
お時間のある方はどうぞ!

メリーモナーク2017 ミス・アロハ・フラ ハイライトビデオはこちら →  MAH
メリーモナーク2017 グループ・カヒコ ハイライトビデオはこちら → GK
メリーモナーク2017 グループ・アウアナ ハイライトビデオはこちら → GA
それぞれ、見たいハラウの写真をクリックすると、ビデオが見られます。

また、入賞の発表の時にはメレの良いところが映っています。
メリーモナーク2017 結果発表ビデオはこちら → 結果発表
ちなみに、このビデオの9分25秒くらいのところから見ると、カヒキラウラニのカネ・カヒコの表彰が見られます。クムの美しい姿、人柄あふれる雰囲気が見られますよ。もちろん、メレの良いところ、ちょうどウリウリの「高速持ち替え」が見られます。

この解説ブログはここ5年くらい、細々とやっています。
それまでは教室で生徒さん達に対してだけ、解説をしていました。要するに、「内輪の盛り上がり」だけのためにやっていたのです。
生徒さんからの、「先生、これって、もっと知りたい人が日本にはたくさんいるんじゃない?」という言葉にヒントを得て、ブログに載せ始めました。
今年も本当に多くの方々が見てくださり、また心温まるコメントもたくさんくださり、連日それを大きな励みにすることができました。
見てくださった皆さんには本当に感謝しています。
ありがとうございました!

またそのうち、引退後のオラパの様子とか、ミス・アロハ・フラのその後など、意外と知られていないメリーモナークの「その後」の話なども載せていきます。
お時間のある方はまたお付き合いください!