メリーモナーク2019 アウアナ解説

結果はもう発表されていますが・・・
メリーモナーク2019 アウアナの解説を載せます。
今回は知っている曲がずいぶんあったので、プログラムは届かなかったけれど、なんとか解説できました。

なお、このサイトではカハコー(-)が表示出来ませんのでご了承ください。(たま~にできる時もある)
また、この解説はあくまで私の個人的見解・意見であり、クムの意図とは違うことも多いかと思います。どうかご了承ください。
何かの参考になれば・・・と私が勝手にやっている解説なので、どうかお許しください。

では、メリーモナーク2019 アウアナの解説です!

1 Hālau Keolakapuokalani (Kane)
Kumu Hula Drake Keolakapu Dudoit Delaforcé
「Laupāhoehoe Hula」

カネのアウアナのスタンダードソングです。カヒキラウラニでもショウで踊っています。
ラウパーホエホエはハワイ島東側の町の名前です。昔はサトウキビ産業が盛んでした。そこに住む男の子は頑健な体つきで魚を捕ってポイを食べて、とても丈夫さ!という内容です。
赤長袖スタンドカラーブラウスにティのパウ。白パンツ。プルメリアのレイ。
カイの曲がミロリイ。この曲だといろいろな地名が出てくるので、メレとのずれが出ますね。島が違ってしまいます。
細かいタイミングにズレがあります。特にコアカ・ステップがズレます。コミカルな動きで楽しい演出になっていました。


2 Hālau Kala`akeakauikawēkiu
Kumu Hula Kenneth "Aloha" Victor
「Kaulana Nā Kona」

ハワイ島コナの美しい自然を歌った曲。私の講座でもただ今上級クラスでレッスン中。フアラライ山、カイルア、ケアウホウなどのコナの地名がたくさん出てきます。5番に出てくる「マーオキオキ」というのは、強い日光が海面を照らして、海が七色に輝く、という意味です。コナのハラウらしい選曲ですね。
赤の大きなフリルのドレスに赤いパンプス。レイはマイレと赤い花。オーハイアリイかもしれません。小さな中折れ帽に髪飾りは多色使いのアンスリウム。クラシックなコスチュームです。
靴を履いてはいるけれど、動きがとてもスムーズです。斜め上に上げた手の角度がとてもよく合っています。細かいところもよく合わせていて、正確に、丁寧に踊っています。


3 Hālau `O Lilinoe
Nā Kumu Hula Sissy & Lilinoe Kaio
「Ka'ū Nui」

やたらとハワイ島ものが続きます。
ハワイ島最南端(アメリカ合衆国最南端でもある)にあるカウーという地区を歌った曲。
ここは乾いた風が強く吹いていて、なんと三菱製の風車がたくさん立っています。多くの神話の舞台にもなっています。3番にサーフィンについて書かれていますが、ここはペレがサーフィンを競った場所でもあります。
若草色のホロクーのケープドレス。レース地と二重にしています。このドレスは重いでしょうね。レイは短いチョーカータイプ。アアリイのように見えます。
長い上に幅広のホロクーですが、手でつまむところもあり、上手く使っています。しかし当然、これだけ大きいホロクーで靴も履いているとなると、動きが制限されます。ステップのしなやかさは失われていますが、その分、手のモーションがとても優雅です。残念だったのは、真ん中のオラパの笑顔がありません。メレの間は一度もそのオラパの歯が見えませんでした。ほぼ、口を閉じたままです。笑顔については厳しくチェックする審査員が多いので、これは心配な材料です。


4 Kawai`ulaokalā (Kane)
Kumu Hula Keli`iho`omalu Puchalski
「Kaulana Nā 'Ālapa」

この歌は私は知りませんでした。「アーラパ」というのは身体を使ったゲームとかアスレチックの意味です。
クムのインタビューでは、「スポーツ」としてとらえるようです。このクムがチンキー・マーホエのハラウにいた時にメリーモナークで踊ったナンバーに敬意を表するようです。私もそのナンバーを見ましたが、あれはすごかったです。
青のバラカ・チェックの長袖ブラウス。赤のハウのパウ。黄と赤のレフアのレイ。
ハワイアン・ボクシング、野球、サーフィンなどが出てきました。とても楽しい構成です。難しい手の角度もよく合わせています。最後までキレよく、エナジーたっぷりに踊っていました。ホイでは「私を野球場に連れてって」の歌がハワイ語で演奏されました。面白いです。


5 Beamer-Solomon Hālau O Po`ohala
Kumu Hula Hulali Solomon Covington
「Nā U'i O Kaua'i」

カウアイ島の美しさを歌った曲。いろいろな地名が出てきます。4番に「マカナ」という歌詞が出てきますが、「贈り物」の意味ではなく、カウアイ島にある有名な丘の名前です。この丘の上から火の付いた縄を崖下へ投げ、火が消えなかったら恋が成就するという伝説があります。
クムのインタビューでは、カウアイ島のロヒアウ王子のように、ハワイ島からカウアイ島へ旅する構成にするそうです。
だからか、カイは「ハレマウマウ」。
紫のかぼちゃブラウスにティのパウ、レイ・ココ・クペエはプルメリア。紫のウリウリを持っています。
隊形変換はスムーズで、移動距離も十分です。
途中、1人のオラパのレイがちぎれて落ちてしまいました。このハラウはウリウリを肘を曲げて振っているので、ウリウリがひっかかったのでしょう。
ウリウリの扱いに焦っているのか、顔の角度をフライングするオラパが数名います。


6 Keolalaulani Hālau `Ōlapa O Laka
Kumu Hula Keolalaulani Dalire
「Ku'u Lei Pīkake Aloha」

ピーカケの花の美しさや良い香りを歌った爽やかなラブソングです。優しい風が吹いてきて、ピカケの香りを運んでくる。それを嗅ぎながらあなたのことを思う、と歌っています。
このハラウのクムのお姉さん(カウイ)と歌手マイラニが一緒に仕事をされていて、そのマイラニがこの歌を歌っています。ピカケは、このハラウのクムの先代クム、アロハ・デリレイの大好きだった花です。
青のベルスリーブのホロクードレス。ドレスの中央にはハワイアンキルトのモチーフのアップリケ。レイはもちろんピカケ。ココは白のキエレかロケだと思う。
ターンしながらホロクーの裾をぱっと広げるところがとても美しいです。ホロクーをアピールした隊形変換も美しいです。ターンがかなり多用されているので、審査員の好みの分かれるところです。
カイとホイは「プア・マエ・オレ」。親が子供の成長を喜ぶ歌なので、亡き先代クムへの敬意を表しているのでしょう。
ホイでスロープを降りながら踊っています。これはかなり難しいです。


7 Ke Kai O Kahiki (Kane)
Kumu Hula La`akea Perry
「Hualālai」

ハワイ島コナにある山の名前です。風が強くて、日差しが強い所。私はサングラスを外したら、目以外の場所が砂だらけになることが多かったです。今は高級住宅地です。
この歌にはフアラライだけでなく、ハワイ島コナの美しさが歌われていて、そこを2人で訪れましょう、という爽やかなラブソングです。
亡き先代クム、オブライアン・エセルのお好きだった曲のようです。
くすんだ黄緑の長袖ブラウスに茶色のパンツ。ベージュのカマーベルト。プルメリアのレイ。
マッチョな人が服を着るとこんな感じになるのですね~
斜め上に上げた腕の角度に少しバラつきがあります。難しい隊形変換をしていますね。ウエヘ・ステップが多く、クイの音をしっかり入れるというカネ定番のアウアナのスタイルです。クイの足の高さも揃っています。男らしい爽やかなフラ。


8 Keali`ika`apunihonua Ke`ena A`o Hula
Kumu Hula Leimomi Ho
「Ku'u Lei Pua 'Awapuhi」

確か、ミス・アロハ・フラでも、このハラウはアヴァプヒの歌だったと思います。
アヴァプヒは白いジンジャー(ショウガ)の花。普通はつぼみの状態でレイにします。命はたった1日しかありません。
ミス・アロハ・フラのアウアナに続き、コディ・プエオ・パタさんが歌っていますね。彼自身もクムです。
黄のレース地のフリルドレス。マイレのレイと、咲いたアヴァプヒと黄色のロケのレイ。
カイで順に踊る人を増やすスタイルですが、踊り始めるタイミングを間違えたオラパがいたので、少しバラつきました。隊形変換は美しいです。頭を倒しすぎるオラパが数人いて、角度が揃いません。また、ホイでレイをかけるポーズの時にかなりバラついてしまいました。


9 Hālau Hula `O Kahikilaulani
Kumu Hula Nāhōkūokalani Gaspang
「Ku'u Pualei」

マウイ島のクム、ポノ・マレイが作った歌のようです。彼の人生に大きな影響を与えた3人のクムに捧げて作ったそうです。
ラブソングですが、何かの花、というよりも愛と感謝を描いています。
濃いピンクのワンショルダー長袖マーメイドドレスに淡いピンクのサロン。黄色のレイはアロアロかコウのように見えます。
無地で重量のある生地で、ドレスの流れや膝の状態がよくわかります。ステップはとてもよく合っているので、ドレスの流れもきれいです。レイをかける手の角度・速度がぴったり合っていて美しいです。すべてが流れるようなモーションで、これはクムの好みです。細かいところまでよく揃っていました。3人のアラカイもしっかり要所をしめていました。我がハラウだからというわけじゃないけど、とても美しかったです。


10 Hālau Hi`iakaināmakalehua (Kane)
Nā Kumu Hula Robert Ke`ano Ka`upu IV & Lono Padilla
「Ku'u Ipo Onaona」

スタンダードなラブソング。世界中を旅しても、あなたのような人はいなかった、と歌っています。
えんじのプリント長袖ブラウスに白パンツ。黄色のカマーベルト。レイはケニケニでしょうか。細かいところで少しバラつきがあるものの、うまくまとめています。


11 Hālau Hula Ka Lehua Tuahine
Kumu Hula Ka`ilihiwa Vaughan-Darval
「He Manu 'Ula'ula」

このクムのお父さんが作った歌ですね。お父様は有名なパラニ・ヴォーンです。題名は「赤い鳥」です。男女の愛を、イイヴィという赤い鳥がレフアの蜜を吸うことに喩えています。
ケアオ・コスタが歌っていますね。
くすんだ赤のオフショルダードレス。スカート部分に斜めの濃い同色系ストライプ。ココとレイは羽根。オレンジのレイフルのオラパが2人、それ以外は黄色と赤の羽根を花の形にしてそれをつないだレイです。これは作るのが面倒そう。このハラウのクムのお母様がクラフトがお得意なので、こういう凝った装飾品が使えるのでしょう。
背中の使い方がこのハラウのクムにそっくりです。上品なカイ、指パッチン、ドレスの裾を持って翻すなど、クムのお好きな振り付けですね。とても伸びやかに踊っています。スローパートの身体の角度、腕の回しなど、難しいところもきちんと揃っています。鳥のポーズが生き生きとしていますね。


12 Hālau Kekuaokalā`au`ala`iliahi
Nā Kumu Hula Haunani & `Iliahi Paredes
「Huelo」

スタンダードソングですね。「フエロ」はマウイ島西側の地名です。この場所がいかに素敵なのかをガールフレンドに話している歌です。
1番の歌詞に「オーオー鳥」が出てきます。
黄緑のプリントのアメリカン・ブラウスにティのパウ。ベージュのパンツ。赤ピンクのプルメリアのレイとココ。クペエはパラパライ。
古き良き時代のクラシックなコスチュームが可愛らしいです。
大人数ですがティのパウがぴったり揃っていて見事です。コアカ、ターン、スピン等身体の向きを変えるステップがいかに揃っているかをティのパウでアピールできています。パウの流れや開き具合など、よく合っています。このパウはボリュームがかなりあります。これは軸を細く切って、葉の枚数を増やして作っていますね。1人分が200枚以上あります。これは重い。振り回されずに踊るための基礎技術が高いことがわかります。良かったです。


13 Hālau Hula `O Kahikilaulani (Kane)
Kumu Hula Nāhōkūokalani Gaspang
「Ka Uwila Mākēnekī」

これはジョージ・ナオペの十八番のコロヘ・ソングですね。「ウイラ」は光や電気、「マーケーネキー」はマグネット、磁力。電磁力、とでも訳せばいいのかな。日本語は難しい。電動トロリーを充電していることを示していますが、楽しいラブソングです。
ナスのような紺色のプリント長袖ブラウスにティのパウ。黒パンツ。アヴァプヒのような白いレイ。昨日と違って、髪をココにまとめ、髭も整えて剃ってある。
カイは「ヘ・アロハ・ノー・オ・ホノルル」を歌いながら始める。ノエアウが「ジョージ・ナオペに捧げる」と言っていた。
これは。
我がカヒキラウラニだから贔屓目に見るわけじゃないけど・・・
ものすごくいいと思う。
とにかく、移動距離が半端ない。小柄なエルア君は、ほぼ走り回っているのに近いのじゃないだろうか。ものすごくスピーディなのにしっかり移動をして隊形変換している。クイの音、クイの足の高さ、アミ、「マルヒア」の手の角度など、細部までことごとく揃っている。これだけのスピーディなナンバーなのに減点するところが見つからない。かなり良いと思う。贔屓目じゃないけど。


14 Kawaili`ulā
Kumu Hula Chinky Māhoe
「Hanohano Waiehu」

マウイ島の地名が付いていますが、これは失恋ソングです。強い雨の中、レフアのつぼみが咲こうとしている、と歌っています。ちなみにこの歌は、「Pauoa Liko Ka Lehua」と同じメロディーです。ハワイの歌にはこういうことがたま~にありますね。
白の長袖ビクトリアブラウスにオレンジのロングスカート。カメオのブローチ。レイは黄色とオレンジを基調にしたロケ?とパラパライのヒリスタイル。スカートの生地が硬く、膝の位置がわかるようになっている。ステップが揃っていることをアピールできますね。とても品良く、優しい雰囲気にまとまっています。ホイの、塊になっての大移動は美しかったです。


15 Hālau I Ka Wēkiu
Nā Kumu Hula Karl Veto Baker & Michael Casupang
「E Ku'u Lehua Mamo」

「レフア・マモ」とは黄色いレフアのことです。送っていただいたプログラムの写真によると・・・この曲はこのハラウの生徒さんが英語で作った歌のようです。それをハワイ語に訳したのですね。黄色のレフアはクム・ヴィトのお気に入りの花です。
黄ベロアのフレンチスリーブドレス。ピカケのレイの人とケニケニのレイの人とオレンジの花(何か見えません)のレイの人が3等分。ココは白と黄色を基調にしています。
かなりの大人数ですが、ドレスの裾の流れがとてもよく揃っています。細かいところもよく合っています。
後半、ステージ前方で踊るオラパに向かってクム・ヴィトがマイクなしで歌いました。手には黄色のレフア。その後はオラパも歌います。なんて素敵な演出でしょう。踊っているオラパは感動するでしょうね。カメハメハ・スクールの香り満載です。
たとえ審査員に背中を向けた減点があったとしても、私は個人的には素晴らしい演出だと思いました。


16 Kawaili`ulā (Kane)
Kumu Hula Chinky Māhoe
「Maui Nō E Ka Oi」

「マウイが1番!」というスタンダードソング。エインズリー・ハレマヌの歌ですね。ちなみに「ハワイ島が1番!」という歌もあります。
サテンのような黄色の長袖ブラウスにティのパウ。白いパンツ。レイは多色使いのロケをヒリスタイルにしています。
クイの足がよく揃っています。細部までよく合っています。ゴルフのポーズも面白いです。楽しさがよく伝わってくるフラですね。
ホイの、全部がクイ・ステップでの大移動は見応えがありました。


17 Hālau Nā Mamo O Pu`uanahulu
Nā Kumu Hula William Kahakuleilehua Haunu`u "Sonny" Ching & Lōpaka Igarta-De Vera
「No Ke Aha Nō 'Oe」

どうしてなの?僕にその理由を教えて、という歌詞から始まるラブソングです。女性に翻弄される強い片思い(本当は両思いかもしれんが)の歌です。
赤のアメリカンドレス。裾に青い花のプリント。ココの位置は高めでクラシックな感じにしています。レイは黄色のジンジャーのように見えます。
カイでオラパが歌い出す。今年もこういう構成がちょいちょいありますが、5年ほど前から流行っていますね。また、最近はプリント地のドレスはあまり見ませんが、クラシックなスタイルにはよく合いますね。
ギャザーになったドレスの裾をつまんでのターンは美しいです。隊形変換はあまりありませんが、塊になったまま移動をしています。移動距離もたっぷりありました。オラパの表情が豊かでしたね。


18 Hālau Hula Olana
Nā Kumu Hula Olana, Howard Ai, Shelsea Ai Apana
「Ninipo」

1876年にリリウオカラニ女王がハワイ島を旅した時に書いた曲。
ニニポとは、大変に強い熱情という意味。
ハワイ島東側の地名がたくさん出てきます。溶岩に飲まれ、岩に姿を変えたホーポエ。その岩の上を波が揺れ動くのが、まるで踊っているようだ、と歌っています。
シンプルな赤のドレス。ローウエストで切り替えてたっぷりしたギャザーのスカート部分は少しホロクーになっています。
ハクとレイはプルメリア。
歌っているのはクム・ハワードとナタリー・アイですね。
カイで手のモーションが遅れるオラパが数人いて、少しバラつきました。このハラウにしてはスピーディな曲で、隊形変換が多く、見ていて楽しめます。ターンやスピンが多いのはこの曲の特徴ですが、少しカホロが多すぎるような・・・。隊形変換が多いのでカホロが多くても仕方ないですが。少し損をしているかもしれません。審査員の好みの分かれるところです。


19 Hālau I Ka Wēkiu (Kane)
Nā Kumu Hula Karl Veto Baker & Michael Casupang
「E Huihuina Aloha: Hu'e E/Tewetewe/Pua 'Iliahi」

メドレーのようです。1曲目はレレイオーホク王子作のタフワフワイ。
2曲目はオオプという魚の様子を描いていますが、それは男性のシンボルを喩えています。ショウで男性がコミカルに踊ることが多いナンバー。3曲目の「イリアヒ」は白檀のこと。どうしてあなたと「友人」に戻れるのか?という強いラブソングです。
赤に黄色プリントの長袖ブラウスにティのパウ。白いパンツ。プルメリアのレイ。赤と黄色の羽のウリウリを持っています。
カイは「五月雨スタート」。キレが良く、カネのウリウリらしく、かっこいいですね。隊形変換をあまりせずに、ウリウリを使ってしっかりと踊っています。ウリウリはこう使う、という見本のようです。テヴェテヴェではウリウリを床に置いて手踊り。お約束のポーズもきまっています。後半はまたウリウリを使っています。パアニの部分で、かの「USA」のような動きがあって盛り上がりました。ダウンとアップの対比も美しかったです。これはかなりエンターテイメント性の高い構成です。しかし一方でウリウリの音をしっかりと出して基礎技術の高さも見せています。審査員の好みが大きく分かれるところでしょうが、こういうナンバーがあると、ちょっとほっとします。


20 Ka Lā `Ōnohi Mai O Ha`eha`e
Nā Kumu Hula Tracie & Keawe Lopes
「Kou Maka U'i」

ラブソング。恋人の可愛らしい瞳を歌った曲。この愛は永遠に変わらない、と歌っています。
紫ベロアのフレンチスリーブドレス。ピカケのロングレイ。ココはピカケとオーキッドでしょうか。ドレスの流れのわかりやすい素材のドレスですが、美しく揃っています。正確に、丁寧に踊っていて好感が持てます。
濃い色のドレスに白のロングレイですから、肩が上下したり姿勢が乱れるとすぐにバレてしまいますが、このハラウはよくできています。流れるように美しいフラでした。


21 Hālau Ka Liko Pua O Kalaniākea
Kumu Hula Kapua Dalire-Moe
「Ku'u Milimili」

ポピュラーなラブソングです。日本でもおなじみですね。
可愛い恋人よ、風があなたの良い香りを運んでくる、と歌っています。
ワイン色の大きなフリル付きのオフショルダードレス。マイレのレイ。クリームとオレンジのレイをねじって使っています。花はオーハイアリイかもしれません。前髪を膨らませたクラシックなココ。とてもクラシックはコスチュームですね。
このハラウにしては少人数です。ドレスの裾がよく揃っています。また、歩幅もよく合っています。美しく、とても優雅な印象です。
隣のオラパを気にするあまり、目線が泳ぐオラパが2人います。隣の人のことは、気にしなければならないのだけれど、それが見ている人に悟られないようにするのは本当に難しいですね。審査員の中にはそういうことに厳しい方もいらっしゃいます。


22 Hālau Nā Mamo O Pu`uanahulu (Kane)
Nā Kumu Hula William Kahakuleilehua Haunu`u "Sonny" Ching & Lōpaka Igarta-De Vera
「Ahulili/Kaupō」

マウイ島のメドレーですね。アフリリは山の名前ですが、激しい嫉妬も示しています。カウポーはマウイ島東側の地名です。
水色バラカ・チェックの長袖カウボーイ・ブラウスにティのパウ。下履きにハウのパウ。白いパンツ。レイはピンクのロケのようです。
このハラウにしては少人数です。このハラウらしい、表情豊かなフラです。「メ・カ・ナニ・アウ・カウポー」のコミカルな動きも見ていて楽しいです。
2回隊形変換に間に合わなくて、その後のアミに出遅れたオラパがいました。スピーディな曲ですが、表情豊かで色気もありました。アミの揃え方は、このハラウは本当に上手いです。
ホイでは審査員の後ろで1フレーズ踊るという演出でした。


23 Hālau Mōhala `Ilima
Kumu Hula Māpuana de Silva
「Māpuna ka Hala o Kailua」

このハラウのクムのご主人が作った歌ですね。この方の作られる曲は難しいです。
カイルアは、場所の名前ではありません。ハラの林のあるケケレという場所を納めていた酋長の妻の名前です。ハラのことを歌っていますが、伝説もからんでいます。
黒の半袖ブラウスにティのパウ。マイレのレイを斜めがけにしています。ハラの実のレイは、普通に首にかけている人と斜めがけにしている人がいます。
最近は人によってレイが違う、というグループのフラをよく見ますが、使い方が人によって違う、というのはあまり見ません。このハラウはカヒコも人によってレイが違いましたね。
ティのパウは内側に黄色く変色したティを使っていました。スピンした時に下の黄色の葉が見えて美しいです。ボリュームたっぷりのパウに振り回されることなく、上半身がとても安定しています。ステップも正確に踏んでいて、基礎技術の高さがうかがえます。


24 Hālau O Ka Hanu Lehua
Kumu Hula Kamaka Kukona
「Kahi, Lua, Kolu」

このクムが作った曲。
ハワイ島ケアウカハに住む祖母エマさんのことを歌っています。題名は日本語に直すと「1,2,3」ですが、これはそのお祖母様のご住所が123番地だったからです。
テレビでアップになった写真は、そのお祖母様でしょうか。とても美人ですね。
クリームに赤の花柄のアメリカン・ワンピース。サイドアップした髪にアンスリウム。レイはマイレとカーネーション。ケアウカハ、と言えば、カーネーションはお約束ごとです。クラシックなスタイルでとても可愛らしい。
カイは歌いながら始まりました。カイは「K.H.B.C」。ケアウカハに初めてできたラジオ局の名前です。かなりの大人数ですがカーヘアの音量もたっぷりあって、明るく楽しい印象。体格差がありますが、一体感があって美しいです。ホイは「カマラニ・オ・ケアウカハ」。急にスローテンポになります。また、非常にテンポを取るのが難しい曲ですが、うまく対応しています。


25 Hālau Kekuaokalā`au`ala`iliahi (Kane)
Nā Kumu Hula Haunani & `Iliahi Paredes
「He Aloha Nō O Honolulu」

スタンダートソングですね。日本でも人気のある曲です。
ホノルル港を出港した船がハワイ島カイルア・コナへ向かいます。その港・港に女性がいる、という船員の話。
水色の長袖ブラウスに白のパンツ。黒のカマーベルト。レイはプルメリア。
カイは「モク・キア・カヒ」、ホイは「マウナロア」で、船もので揃えています。
大人数ですがよく揃っています。特に斜め上に上げた手の角度がよく合っています。ただ、下を見る時の顔の角度にバラつきがあります。
メレを踊っている最中にホイのクレジットが出ました。テレビ局の方、もう少しご理解いただきたいです。


26 Hālau Hi`iakaināmakalehua
Nā Kumu Hula Robert Ke`ano Ka`upu IV & Lono Padilla
「Pua O Ka Hē'ī」

題名はパパイヤの花のこと。「君のことが好きになったかも~」という可愛らしいラブソングです。
白のアメリカン・ブラウスにベージュのロングスカート。サイドアップした髪。レイは黄色系。パパイヤの花は確かにオレンジがかった黄色だけど・・・パパイヤの花なのか???違うように見えるが。カメオのブローチをしています。
カイではタイミングのとりにくいポーズが続きますが、それがきっちりと揃っています。これは見事です。
メレはノホ・フラ。上半身の角度、降ろした髪の流れが美しく揃っています。ローリングのバックベントも角度・タイミング共によく合っています。
ノホ・フラは実際にやってみると、実はかなり大変です。お尻は一度も床に降ろしません。このハラウのノホは、そういうところをきちんとやっていることがよくアピールできています。ノホは踊り終わると足の甲がすり切れていることも多いです。私の右足の甲もザクザクに切れている跡が残っています。
ノホをこういう優雅なロングスカートで踊るのは珍しいと思います。エレガントで美しいノホでした。とても良かったです。

27 Hula Hālau `O Kamuela
Nā Kumu Hula Kau`ionālani Kamana`o & Kunewa Mook
「He Lei Aloha No Hilo」

カラニ・ペアの曲。ハワイ島ヒロに降る雨カニレフアは花を育む。ナウパカ花が大切にされている、と歌っています。ナウパカは半分しか花びらがない変わった花です。
モンステラとピンクの柄のフリルブラウスにティのパウ。ハク、レイ、クペエはプルメリア。クラシックなスタイルです。
羽なしの片手ウリウリです。ウリウリの軸はティのように見えます。
実はウリウリは両手で使うよりも、片手の方が難しいです。
スピーディな曲ですが、身体も頭も腕もすべての角度がよく揃っています。揃えるということに関して、このハラウは本当に上手いと思います。ウリウリの持ち替えはしていませんので単調になりがちですが、隊形変換をシャープに入れて変化をつけています。移動を始めてから新しい形にするまでのスピードが速いですね。
楽器や道具を使うフラは減点要素が多いのですが、これは減点が少なそう。


28 Ka Leo O Laka I Ka Hikina O Ka Lā (Kane)
Kumu Hula Kaleo Trinidad
「He Ma'i Kēia No E Davida!」

「Davida」はもちろんカラーカウア王のこと。カラーカウア王の子孫繁栄を願った曲。
青のスタンドカラーの長袖ブラウスにオレンジのハウのパウ。青のパンツ。マイレのレイを斜めがけにしています。王族の象徴ですね。
その他に黄色のレイをしています。レイフルでしょうか?よく見えません。
ハクはアアリイのように見えます。
カイの初めに歌っています。
フラ・マイらしい手のモーション、アミ、アミククが多用されています。かなりの大人数ですが、アミが揃っていることがハウのパウの流れでよくわかります。全員が正確にきっちりと踊っている印象です。大人数ならではの隊形変換も美しいです。ホイではスロープで踊っています。このスロープ、実はテレビで見るよりも実物の方が傾斜がかなり激しいです。歩いて昇るのも結構大変に感じる角度です。そこで踊るというのは本当に大変なのです。
ホイで「ア~エ~イ~オ~ウ~」と連呼していました。あまり知られていませんが、実はあれは「コトに及んだ時のあえぎ声」を表しています。(私も知った時にはビックリした)


29 Hālau Ka Lei Mokihana o Leinā`ala
Kumu Hula Leinā`ala Pavao Jardin
「Na Mele Welo O Halele'a」
ハレレアはカウアイ島ハナレイ地区の地名です。
どうやら、クムのインタビューによると、ハナレイ地区のメドレーにするようですね。
グリーンと青のブラウスにハウのパウ。クペエもハウ。サイドアップした髪にグリーンのアンスリウム。イプを持っています。
このクムは私の先代クムであるレイ・フォンセカからウニキしています。迫力あるフラが得意ですね。
スロープを踊りながら上がるカイ。大変でしょうね。
イプの音量はたっぷりあります。
楽器を使いながらハウのパウの流れを揃えるのは本当に難しいですが、うまくできています。途中、イプを床に置いて手踊り。手踊りもよく揃っています。イプを再び持っての後半では、コアカ・ステップが遅れるオラパが2人出てきましたが、最後までエナジーたっぷりに踊っていました。迫力がありました。


この解説は、リアルタイムで見ながらメモしたものを転記しました。
結果と比べると、当たっていなかったこともあるかと思いますが、どうかご了承ください。

この記事へのコメント

  • ホヌスキー

    小百合先生、今回も的確な解説をどうもありがとうございました!
    私は体調を崩し、ベッドの中にタブレットを持ちこんで観戦していました。げほげほ咳をしながらもこういう見方も楽しいです。おかげさまで少し元気が出ました。
    お忙しいところ、また、プログラムがないという大変は事態のなかで解説してくださったこと、感謝しています。さぞお疲れになったことと思います。ありがとうございました。
    2019年04月29日 12:31