メリーモナーク2018 グループ・アウアナ後半

グループ・アウアナ後半の解説です。
この解説は私の個人的見解・意見であり、クムの意図とは違うことも多いかと思います。あくまで私の「ご勝手解説」です。鑑賞の何かの参考になれば・・・と思っています。どうかご了承ください。
なお、このサイトでは、カハコー(母音の上の横棒)が表示できません。あしからず、ご了承ください。

それでは、後半の模様です!

16 Halau Hula O Kauhionamauna -Kumu Theresa Kauhionamauna Ramento Tehiva
「Waipi`o Paeaea」
ハワイ島ワイピオ渓谷の自然を歌った曲。これもまた、クアナ・トーレスの曲です。続くなぁ。
私も何度かワイピオには行きましたが、水がきれいで、タロ畑やハワイ固有種の植物、小川、滝があります。4WDや馬に乗って行くツアーがあります。
このハラウの先代のクム(現在のクムのお母様?昨年亡くなっています)の生誕地のようです。
グリーンのドレス。レース地で7分袖にしています。レイはジンジャーかな。
カイが音楽と合いません。本来はバンプ付きのタイミングで練習してきたのでしょうが、ミュージシャンがバンプを付けませんでした。これは可愛そう過ぎます。もう一度やらせてあげたくなりますね。これはお気の毒ですが、かなりの減点になりますね。
メレは落ち着いています。ドレスの裾の揺れもとてもよく合っています。ただ、見ていない方の手のムーブが少しズレます。中盤、顔の角度が合いません。去年より大人数での出場なので、ファースト・メリーモナークのオラパが多いのでしょうか。不慣れなオラパが結構な人数いるように思いました。ホイはとても美しいです。サテン地のドレスの裾の流れがキレイです。今年はサテン地を使うハラウがちょいちょいありますね。

17 Halau Hula Ka Lehua Tuahine - Kumu Ka`ilihiwa Vaughan-Darval
「Medley : Pua Melie / Aloha Pua Melia」
メリエ、メリアとは、プルメリアのハワイ語。「プア・メリエ」は、メリーモナークの会場にその名を冠したエディス・カナカオレの作。彼女の家はケアウカハにあります。そこにはたくさんのプルメリアが植えてあります。
深緑のオフショルダーのホロクードレスにプルメリアのボリュームたっぷりのロングレイ。ココにもたっぷりのプルメリアです。会場は良い香りがしているでしょう。
去年より大人数ですね。カイとホイではクム自身が歌っていますね。このハラウのオラパは上半身の角度や使い方が、本当にクムにそっくりです。独特の角度を取っていますね。ホロクーの使い方も上手いです。このハラウはホロクーをたまに使ってきますね。オラパはこの裾の長さに慣れているようです。大変スムーズです。気がつかれた方も多いと思いますが、このハラウではアウアナの時に歌を歌いながら踊っています。これは本来は大減点なのですが、全員が歌っていると演出とみなされます。このハラウでは全員が歌を口ずさんでいます。
難しい腕の角度、上半身の角度など、とてもよく合っています。移動距離もホロクーの割にはたっぷりありました。美しく、繊細なフラです。これは良かったです。

18 Ke Kai O Kahiki (Kane) - Kumu La`akea Perry
「Nani La`ie」
このハラウのクム、ラアケア・ペリーの子供時代を過ごしたオアフ島ラーイエの美しさを描いています。
白のサテン地の長袖ブラウスに白のズボン、カマーベルトは緑。レイはパラパライのようです。白の衣装はラーイエの波の白さを表しているのでしょう。う~ん、全員の首が太い。よく鍛えているのでしょうね。
白のズボンなので、歩幅が目立ちますが、ぴったり合っています。ステップも正確で、きっちりと踊っています。難しい角度を取るステップもよく合っています。フォーメーションがほとんどなく、前列と後列が交代するくらいでした。しかし私はこれくらいの方が落ち着いてフラそのものを見られるので好きです。隊形変換がなく、演出は少し単調だったかもしれませんが、逆にごまかしの利かない、基礎力がものすごく目立つようになっていました。ジャッジの好みのわかれるところでしょうが、私は好きです。爽やかで、カネらしいアウアナでした。

19 Halau Hula Olana - Kumu Howard & Olana Ai and Shelsea Ai Apana
「Lei O Waimea」
ハワイ島ワイメアと言えば、アークリクリの花。この場所にしか咲きません。一般的には濃いピンクですが、黄色や栗色、赤もあります。ワイメアの家庭では、よくこの花のレイを作ります。両親や祖父母へ捧げる歌です。会場のレポーターをしているケアヒさんがこのアークリクリのレイをしていましたね。
白の長袖ドレスに濃いピンクのアークリクリのレイ。ドレスの素材はかなり伸縮性がありそう。生地も重そうですね。実は生地が重い方が踊りやすいです。今年は白のドレスが多いような・・・。
斜めに入ってくるカイ。これは難しいです。メレでは後ろから2列目の下手側のオラパが身体の角度が合いません。また、踊りをタメすぎるオラパが数人います。ナタリー・アイが歌っているのでわからないではないですね。タイミングが少しバラついています。
中盤、五月雨方式のモーションがあり、きれいにきまっていました。花のように八方を向いたフォーメーションが美しい。アークリクリの花の形を表していますね。終盤に向かってどんどんよくなっていきましたが、ホイで上手のオラパが一人、踊りを間違えてしまいました。もったいなかったです。

20 Halau Manaola - Kumu Nani Lim Yap
「Pua Lei Aloha」
ラブソングですね。花を恋人に喩え、マイレの良い香りと絡んでいる、と歌っています。今年はアウアナでもラブソングが少ないような・・・
くすんだ紫ピンクのオフショルダーのホロクードレス。レイはクラウン・フラワーとピカケ。マイレもしています。このハラウのホロクースタイルは有名です。切り替えがかなり下の方なので、ウエヘが美しく見えます。体型的には日本人には難しいですが・・・。
最後列のオラパが少し踊り急いでいます。非常に凝ったフォーメーションです。ホロクーでこれをやるのはかなり難しいです。見ていない方の腕の角度がとてもよく揃っています。ホロクー独特のターンが美しいです。最後のホイで2人が舞台の上に残って踊りましたが、その2人の踊りが合いません。一旦停止から踊り始めるタイミングがかなりズレてしまいました。ここまでとても良かったので、ちょっと残念というか、もったいなすぎます。

21 Halau Kekuaokala`au`ala`iliahi (Kane) -Kumu Haunani & `Iliahi Paredes
「Ka`u Nui」
作者マリー・カヴェナ・プクイの生誕地であるハワイ島カウー地区の雄大さを歌っています。プクイ女史はカウーの歌をいくつか作っていますね。
私が住んでいた家から車で40分くらいだったので、私はよく行きました。ここには三菱製(!)の風車がたくさん建っています。また乳牛が有名で、美味しいパン屋さんもありました。
深紅の長袖ブラウスに白のズボン、カマーベルトは赤。レイは赤のレフアとリコレフア。そういえば、今年はレフアのレイの登場が少ないですね。
カイではスロープを上りながら踊り始めました。このスロープの傾斜は実はかなりあるのです。歩くのだけでも結構な傾斜でした。踊りながら、というのは難しいでしょうね。メレは難しいことをあっさりと踊っている印象。ハードでスピーディですが、移動距離もたっぷりでよく合っています。中盤、疲れが出たのか腰の高さが安定しないオラパが出てきましたが、1列になったところから良くなりました。最後まで身体の角度もよく揃っていてきっちりと踊っていました。これは減点が少ないですね。場所の歌でアピールポイントは少ないかもしれませんが、さわやかで清潔感のあるフラでした。ここのカネは年々良くなってきていますね。楽しみです。

22 Halau Mihala `Ilima - Kumu Mapuana de Silva
「Mahai`ula」
カジメロが歌っていた記憶があります。友人2名に贈った曲で、ハワイ島マハイウラ港から見る海の美しさや友人達と過ごす楽しさを歌っています。確か、ものすごく長い歌だった記憶がありますが・・・
白のアメリカンスタイルドレス。アンダーウエスト切り替えでスカート部分は紫。レイは全く映らなかったので見えませんでしたが白とグリーンです。カジメロが歌っているようですね。このハラウのクムとカジメロはアンティ・マイキの同門です。
細かいところまでよく合っています。見ていない方の腕の角度や手のひらもしっかり合わせています。フォーメーションも何度も入れていますが、乱れがありません。体格差がありますが、よくバランスが取れています。ホイは流れるようにスムーズ。これはとても良かったです。減点もほとんどないでしょう。

23 Halau Na Lei Kaumaka O Uka - Kumu Napua Greig
「Na Mele Kaulana No Maui (Famous Songs for Maui)」
マウイ島のハラウらしい選曲。マウイ島の美しさ、地元の人々の感じる魅力、この島が一番だ、と歌っています。
ピンクのプリント地のワンショルダー長袖ブラウス。ハウのスカート。レイ、ココ、クペエはロケ。ブラウスの襟元のフリルが可愛いです。プイリですね。今年はアウアナの道具ものが少ないです。こここまでで、ウリウリがあっただけだったような・・・
おなじみの歌がメドレーになっていて楽しいナンバーです。歌っているのはもちろんクム。途中、身体の角度の合わないオラパが数人出てきました。上に上げたプイリの角度の合わないオラパも数人います。これだけスピーディだと合わせるのが大変ですね。
せっかくのローリングとバックベントでしたが、最初のローリングで一人だけプイリが天井を向いてしまいました。これは目立ちます。
床に置いたプイリを持ってからの演出は非常に良かったです。メレの最後のポーズで1人よろけてしまいました。減点もあるが加点もある・・・という感じでしょうか。

24 Halau I Ka Wekiu (Kane) - Kumu Karl Veto Baker & Michael Lanakila Casupang
「Beauty Hula」
コンペで人気のナンバー。スピーディで、私も好きな曲です。
オアフ島マノアに降るトゥアヒネの雨、パカラナ(ミウラナ)の花、ラブソングです。
緑の長袖スタンドカラーブラウスに黒のズボン、カマーベルトはゴールド。レイはたぶんプルメリア。ボリュームたっぷりです。
ベテラン勢が角で踊っています。そのせいで凝ったフォーメーションでも乱れがありません。高身長の3人の内の1人がダウンの高さが合いません。高身長の人ほどダウンの高さを揃えなければならないので大変です。細かいところまでよく揃えていて、流れもスムーズ、非常に美しいです。ホイの直前の合唱は指揮者付きで面白い演出ですね。ジャッジの好みはわかりませんが、私は好きです。良かったです。

25 Halau Ka Lei Mokihana o Leina`ala - Kumu Leina`ala Pavao Jardin
「Ha`upu」
カヒコに引き続き、カウアイ島の歌です。このハラウは毎年カウアイ島の歌で出場していますね。カウアイ島の地名がたくさん出てきます。
レインボープリントのキャミソールブラウスにティリーフ・パウ。プイリですね。レイはアヴァプヒかな。ココは大きめの花で人によって色が違います。レインボープリントなので、こういうのも可愛いですね。
スピーディで何度も隊形変換し、移動距離もたっぷり。大きな乱れもなく、プイリの角度もしっかり合わせています。バックベントをしてもプイリの角度は乱れません。これは見事ですね。これだけ大きい髪飾りだと、プイリでたたき落としてしまうというリスクもありますが、誰も落としませんでした。ホイは面白い演出で、最後の最後まで大いに基礎力をアピールしました。この放映中、インターネットがブツブツ途切れ、見られない部分もありましたが、私が見た限りでは技術点も演技点もかなり高くなるでしょう。プイリは減点材料の多い道具ですが、しっかり加点を稼いだという印象です。

26 Halau Hula `O Kamuela - Kumu Kau`ionalani Kamana`o & Kunewa Mook
「My Sweet Pikake Lei」
おなじみのナンバーです。ピカケはチャイニーズ・ジャスミンのこと。夜にしか咲きません。大変に良い香りがします。カイウラニ王女が愛した花としても有名です。
赤のチューブトップドレスにピカケのレイ、ココもピカケのコーンです。しかも、コーンで花を作っています。レイは1人10本くらい持っていそう。ハワイ中のピカケを使っているのではないか、という量です。何しろ、大人数です。会場中が良い香りがしていることでしょう。歌っているのはカジメロ。ピアノですね。
フォーメーションはほとんどなく、一糸乱れぬ優雅なフラをしっかりと見せました。とにかく、本当に乱れがない。これだけの大人数だと、凝ったフォーメーションは蛇足でしょうね。
こんなに踊りは揃えられるんだ、というお見本ですね。圧巻です。とても良かったです。

27 Kawaili`ula (Kane) - Kumu Chinky Mahoe
「Hi`ilawe」
ハワイ島にあるヒイラヴェ滝を歌ったものですが、ラブソングです。諸説ありますが、結婚を反対されたカップルの話、というのが一番多いです。
ここへ行くには、ワイピオから山を登らねばなりません。昔、先代クム、レイ・フォンセカに連れて行ってもらったことがありますが、ものすごい筋肉痛になりました。
この曲をカネが踊るのを見るのは初めてかもしれません。黄緑の長袖ブラウスにティリーフのパウ。カーキ色のズボン。レイとハクは黄色のレフア。マイレのレイもしています。カイではカヒコで使うステップで荘厳さを出しました。スピーディなメレにしています。時間差のモーションを何度か入れていますが乱れません。ティリーフのパウは葉を裂いていないスタイルなので、踊るのが大変です。腰がより重く感じます。
ステップが大きく、迫力があります。ホイの終盤で2列目のオラパが少し踊り遅れました。全体によくまとまったフラでした。ただ、時間差のモーションが多かったので、そこはジャッジの好みが分かれます。

28 Halau Hi`iakainamakalehua - Kumu Robert Ke`ano K`upu Ⅳ & Lono Padilla
「Na Pana Kaulana O Keaukaha」
メリーモナークの会場にその名を冠したエディス・カナカオレ女史の作。ハワイ島ケアウカハを描いています。海沿いのこの町はオールド・ハワイアンの聖地です。
紺色系の長袖ビクトリアブラウスにティリーフのパウ。レイはハラの実。クペエはパラパライかな。確かにケアウカハにはプルメリアとハラが多いです。
今回は例年に比べてずいぶんと少人数にしてきましたね。歌っているのはケクヒのように聞こえます。作者の孫に当たります。
このハラウには珍しい振り付けですね。優雅なフラのイメージが強かったのですが。中盤、ホヌ(亀)のモーションが入り、面白い演出になっています。また大人数ではないのでフォーメーションも工夫してきましたね。塊のまま、ステージを縦横無尽に移動し続けました。広がったり列を変えたり、ということはせず、ずっと塊のままでした。これは移動距離のアピールの方法の一つです。加点されますね。
大きな乱れはなく、楽しいフラでした。

29 Ka La `Onohi Mai O Ha`eha`e - Kumu Tracie & Keawe Lopes
「Wehiwehi Manoa」
オアフ島マーノアの緑豊かな自然を歌っています。トゥアヒネの雨が降る中、次々と花が咲きます。ハワイ大学のマノア校も有名ですね。
オフショルダーのドレスでハイウエスト切り替え。身生地は深緑、スカート部分は地柄の入ったシャンタン。レイはたぶんティ。ラウンド状のレイで美しいです。ハイウエスト切り替えは身長差をカバーします。
カイで一人だけ踊り急いでしまいました。ちょっと目立ってしまいました。その後はスムーズです。大人数ですが、腕の角度や身体の角度は合っています。8カウント以上のステップを続けて踏ませ、流れの良さをアピールしています。3列目に経験の浅いオラパがいるようで、たまに顔の角度がズレますが、最終ラインがきっちり踊っているので目立ちません。終盤へ向かうに従って盛り上がりを見せた演出です。流れるような、美しいフラでした。

さて、この後、結果発表です!
長時間の観戦、お疲れ様でした!

この記事へのコメント

  • tt

    本当にお疲れさまでした。
    どこよりも早い。というだけではなく、適切な確実なる細やかなる解説
    本当に素晴らしいです!
    フラを習っておりますが、ドレスとレイ選びにみんな意見が違ってなかなか自分達で決められません。メリーモナークを参考にしたいと思っております。使われてるレイなどの解説もしてくださりとても参考になります。
    まだまだこれからもお忙しでしょうが、お体を十分ご自愛なさって
    日々お過ごしください。本当にありがとうございました。
    2018年04月08日 22:39