コンペを見る時

昨日、午後からPCにかじりついてメリーモナークを見ていると、夫が、
「よく集中力が続くなぁ~」
と言った。
私はたぶん、世間からみると、「まぁまぁ集中力のあるほう」に分類されると思う。しかし、だからといって、1日7時間近くをずっと集中してPCの画面を見るということはかなり不可能に近い。
確かに、PCの画面はずっと見ている。
でも、うま~く「抜いて」いるのだ。

「抜く」には、それなりの準備も必要だ。
まずは、下準備。
私の好きな豆菓子、あられ、チョコレート。これらはPCのすぐそばに置いておく。
コーヒーはトイレが近くなるので飲まず、常温の日本茶をチビチビ飲むようにしている。
写真付きの本。これは気分転換用。文庫本だと続きが気になるので、写真付きの本をぱらぱら~っとたまに見る。タイミングは、前のハラウの演技が終わって次のハラウの準備をしている間の20秒。CM中も本を見ている。
クッション。疲れたらドタッと横になる。が、PCの画面から目は離さない。
メリーモナークのプログラム。出てくるクムの写真が新しいのか古いのか、とか、ハラウのメンバーの入れ替わりがあるのかどうか、などを見ている。
そして着ているのは当然、メリーモナークのトレーナー。(スウェット。寒いから。)
ズボンは柔らかいジャージ。
PC用のブルーライトをカットしてくれる中近眼鏡。これはPCの画面と私の目の距離を測って作ってもらっている。普段はほとんど使わない。メリーモナークの時だけ大活躍する眼鏡だ。
・・・という、ひきこもり系のいでたちだ。はっきり言って、誰にも会いたくない格好である。

メリーモナークの期間中は夫に夕飯を買ってきてもらったりする。
お米を洗う時間もないし、おかずの下ごしらえしている時間もない。年にこの3日間(今年は2日間)だけは絶対に料理をしないことと決めているのだ。 ← 威張って言うことではないが

とはいえ、他の家事はある。
今朝は仕事に行く夫を車で駅まで送り、洗濯して、干して、庭の世話をし、もうじき咲きそうな薔薇3本に液肥を施し、台所の大掃除をし、排水溝の掃除をし、1週間分のアイロンをかけ(なぜかワイシャツが8枚もあった)、ついでにワイシャツのボタンまで付け直した。大車輪の働きである。
午後1時から午後8時過ぎまで(今日は結果発表もあるので時間がかかる)、メリーモナークに集中するためには、これも必要なのだ・・・。

・・・という、「観戦のお供」的な準備と、「主婦業」の遂行という2つが、「抜く」ことには不可欠だ。

そして、「見る」ということに関しては、ポイントがいくつかある。
これがわかると、結構な長時間、メリーモナークに集中していられる。
よく、「コンペの、どんなところを注意深く見たらいいのですか?」とか「先生はどんなところを見ているのですか?」と尋ねられるが、これにはコツがある。

1 プログラムで、演目を確認する。知らない曲や知らないテーマ(人や場所など)があれば、それについて調べておく。

2 演技が始まる前の、クムのインタビューを真面目に聞く。
曲の中には、2つ以上の解釈のあるものがある。例えば、場所の歌だけどラブソングとも言われてる歌とか、伝説や神話の歌だけど現代を比喩している歌、なんてのがある。そのクムが、「場所」をテーマに演技構成してくるのか、「愛」をテーマに演出してくるのかが、大抵はこのインタビューの中でお話しされている。誰々に捧げているとか、どこどこのハラウがやっていたものに感銘を受けた、とか、そのクムがメリーモナークに臨むにあたっての意図が語られることも少なくない。これはかなり観戦の参考になる。

3 オラパが最初に画面に映る時、衣装と道具だけを集中して見る。
歌のテーマと衣装がぴったり合っているなんてことは、メリーモナークでは当たり前なのだが、クムの意図がかなり隠れているのが、このコスチュームだ。何しろ、どんなコンペでも、衣装の点数の占める割合はものすごく高いのだ。踊りにくい衣装でも、衣装点を稼いでおけば、演技で少々のミスがあってもトータルの点数的には問題はないこともある。衣装には各クムの気合いが一番見えるところなのだ。
同時に使う道具を見る。パフのフラなのか、イプのフラなのか。何かの道具・楽器を使うのかどうか。これによって、演技の構成は大きくかわってくるので、この後に見る「抜き所」の予想ができる。

4 オリを歌い始める。
どういう隊形で歌っているか、コーラスにしているのか、古代調なのか、イルカのオリ(早口)なのか、クジラのオリ(ゆっくり)なのか。発音などはトレーニングを積んだオラパしかいないので、必ずできていて当たり前で、実は私は、あまり技術面は気にせず聞いている。

5 カイの演出
どんな感じで配置につくのか。最初の4小節を聞くと、大体わかる。だから、実は最初の4小節分しか見ていない。見てはいるけど、最初の4小節以降は集中していない。
よくカイで踊りを間違えるオラパがあるが、そのほとんどは最初の4小節だ。だから、そこだけ一生懸命見ている。

6 メレ本体
前半はまず、構成を見る。
1番1番・2番2番、と2回ずつの構成になっていれば、その踊りを変えているかどうか、右手右足からのものを左手左足に変えているのかどうか、などを見ている。
2番くらいになると、テレビカメラは足下もちゃんと撮ってくれるので、2番ではステップの完成度を見る。
そして、後半は遠目に見る。
3番になると大抵は、カメラが引く。要するに、遠くから写して全体像が見えるようにしてくる。だから3番では腕や頭の角度についてを集中して見る。
で、最後のバース(ハイナやプアナなど)になると、疲れが見えてくるオラパや集中力を欠いているオラパ、踊りを間違えるオラパ、踊り急ぎや踊り遅れが見られるので、そこに集中して見る。ついでに、ハクやレイの乱れ、クペエの落下、そしてそれらの数を数えておく。これはかなりの減点なので、何が落ちたのか、いくつ落ちたのかが重要だ。

7 ホイの演出
ホイはクムの意図が最も表れる、と言っても過言ではない。オラパ達の基礎力やスタミナがあれば、かなり技術の高いホイが見られる。本来は、カイとホイの持ち点数は同じなのだが、人間が採点するものなので、ホイの方がより点数差が出る。ホイで入賞を決める、ということも少なくない。だから、ホイはカイと違って、最後まできっちりと集中して見ることにしている。

・・・というのが、「抜いて」見るためのコツだ。
ええ~ 全然、コツになってない!
と思われるかもしれない。
しかし、どこをどう見るのかがわかっていると、だいぶラクなのだ。
訳もわからずに、PCの画面をにらみ続けているよりも、このタイミングではここを見て、このタイミングではここを見る、という癖がつくと、ずっと真剣に見ていなくても大丈夫なのだ。
もちろん、私も人間なので、見逃すこともあるし、集中力が途切れそうなこともある。
だが!
審査員(ジャッジ)も人間なのだ。私の集中力が途切れそうな時は大抵、ジャッジの集中力も途切れそうなのである。 ← と思っている
ましてや、ジャッジの皆さんは私より年上だ。絶対に私より疲れているに違いない! ← と思っている

今日はグループ・アウアナ。
昨日のカヒコよりも長丁場になる。
とりあえず、「鑑賞のおとも」は準備した。「主婦業」もできるかぎり、やった。
あとは私も、本番を迎えるばかりである。
お時間のある方はぜひ、またブログをのぞいてください!

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