メリーモナーク2018 グループ・カヒコ後半

メリーモナーク2018グループ・カヒコ後半の解説です。
この解説は私の「ご勝手解説」であり、私の個人的見解・意見です。クムの意図とは違うところもたくさんあると思います。どうかご了承ください。
また、このサイトではカハコー(母音の上の横棒)が表記できません。あしからず、ご了承ください!

それでは、後半です!

16 Halau Hula O Kauhionamauna -Kumu Theresa Kauhionamauna Ramento Tehiva
「Ke `Ala E Moani Mai」
カメハメハ4世の妻、エマ女王が「王様選挙」に立候補した時に、そのキャンペーンに作られた曲。カメハメハの血は5世で途絶えました。6代目の王は選挙によってルナリロ王が選ばれましたが、すぐに亡くなってしまいます。そこで7代目の王を選ぶ選挙が行われました。立候補したのはエマ女王とカラーカウア。僅差でカラーカウアが7代目の王になりました。エマ女王は「カメハメハの花」と呼ばれていました。題名のKe `Alaは、エマ女王を花に喩えていますね。
白の長袖ビクトリアブラウスにティ・リーフのパウ。ブラウスのヨーク部分はレース地。レイはマイレ、ハクとクペエはパラパライ。カメオのブローチをしています。下履きのパウとズボンの赤が美しいです。
細かいモーションもよく合っています。よく練習してきているのがわかる演技です。ただ、カイ・ステップの時に、上げた足を後ろの折り込むオラパが数人いるのがもったいないですね。隊形変換を何度も入れて難しい演出になっています。

17 Halau Hula Ka Lehua Tuahine - Kumu Ka`ilihiwa Vaughan-Darval
「Kahuli Ka`ena」
これもヒイアカの旅もの。ヒイアカがオアフ島ポーハーケアでオリを唱えた時、ペレが流した溶岩によって友人ホーポエやレフアの林が壊滅したのを見ます。この場面を描いた歌はいくつかありますね。
クム・ヒヴァ、いつもきれいですね。
赤銅色の巻きブラウスとパウ。溶岩の色ですね。下履きスカートはオアフ島を表す黄色。レイは何だろう。よく見えませんが、黄色い小さな花が入っていますね。葉っぱからすると、海辺で咲く花と思われます。ハクとクペエはパラパライ。このメンバーは身長差がありますね。こういうメンバーの構成だと、身体の高さを合わせるのがとても難しいです。カイの最初のポーズでオラパの1人が、スカートとクペエが引っかかってしまいました。
途中でテンポが変わるという難しい演出。上半身の使い方がこのハラウのクム独特です。顎の角度がもう少し揃うと良いのですが・・・。難しい上半身や腕の角度、身体の高さはよく合っています。

18 Ke Kai O Kahiki (Kane) - Kumu La`akea Perry
「Ua Nani Kaua`i I Ka `Ehu Kai」
カウアイ島の王マノカラニポーに捧げられた歌。カウアイ島の美しさが描かれています。この歌の作者は、このハラウのクムのクム、故オブライアン・エセルがかつて率いていたNa Wai `Eha O Punaのメンバーだったそうです。
紫のマロ。ベージュの柄が入っています。下履きのマロはくすんだ緑。レイとハク、クペエはパラパライ。それにしても、このハラウのオラパは本当にマッチョですねぇ。みんな、首が太い。よくトレーニングしているのでしょう。
カイからものすごくダウン。それで移動をかけているので技術点がかなり上がりますね。スピーディでハード。後半、下手側のオラパ2人が少し遅れます。ホイもやはり同じ人がわずかに遅れます。エネルギッシュで、カネらしいカヒコですね。

19 Halau Hula Olana - Kumu Howard & Olana Ai and Shelsea Ai Apana
「Hanohano Hanalei I Ka Ua Nui」
カウアイ島の歌が続きます。コンペではおなじみのナンバー。カラーカウア王の妻、カピオラニ女王に捧げられた曲です。カピオラニ女王は、カウアイ島の出身です。この曲はカウアイ島の各地の美しさを描いています。
クム・シェルシー、お母様に本当によく似てきましたね。このクムの現役時代は私と重なっています。その頃からお母様に似ていましたが。
黄色から赤へのグラデーションのパウ。ブラウスは黄色の長袖ビクトリアブラウス。片手ウリウリです。レイはキーカーとマイレ・ラウ・リイ。ハクとクペエはパラパライ。キーカーのレイは作るのが大変です。思い出したくもないくらい大変です。マイレ・ラウ・リイはカウアイ島が原産地です。
このハラウの片手ウリウリは珍しいですね。最後列のウリウリのフェイスと高さが揃いません。また、ダウンの高さがバラつきます。回転(ターン)を終えた後の顔の角度がバラつきます。振り付けもステップもかなり難しいです。ホイの演出は息が合っていないとできないものでしたが、良かったですね。長く一緒に練習しているメンバーのように感じました。

20 Halau Manaola - Kumu Nani Lim Yap
「He Hele No Kapi`olani」
カラーカウア王の妻、カピオラニ女王の旅の歌です。女王は各島を巡り、人々との交流を大切にしました。この方の旅の歌はたくさんあります。
ゴールドの長袖ビクトリアブラウス。ヨークは薄紫。カピオラニ女王はカウアイ島出身なので、薄紫を入れたのでしょう。下履きスカートはオレンジ、ズボンは薄紫です。珍しくいろいろな色を入れていますが、バランスは良いです。ティ・リーフのパウ。ハクは黄色のレフア。レイは黄色のレイ・フル。レイはマイレ。クペエはパラパライ。髪はお団子。
躍動感あふれるカヒコです。オラパが生き生きと踊っているのが気持ちいいですね。大きな隊形変換も美しいです。ただ、勢い余っているオラパと踊り遅れるオラパがいます。メレの最後に1列目下手のオラパが踊りを間違えてしまいました。ホイでは顎を引いているオラパと顎が上がったオラパが混在してしまいました。ハクをしているとこういうところは目立ちますね。最後まで勢いのあるカヒコでした。

21 Halau Kekuaokala`au`ala`iliahi (Kane) -Kumu Haunani & `Iliahi Paredes
「Nani Wale No `Ulakoheo」
オアフ島ウラコーヘオには、Honolulu Iron Worksという鉄工所がありました。スチームが上がり、大きな機械が動いています。
この曲は上がる蒸気を愛に喩えたラブソングと解釈するクムと、そうでないクムがあります。このクムは前者のようですね。
くすんだ青のマロ。下履きはオレンジ。くすんだ青は鉄の色、オレンジは熱された鉄を表現しています。ハクとレイ、クペエはパラパライ。
ダック・ウォークから始まるカイ。迫力ありますね。オリが1人だけだったので、ジャッジの好みのわかれるところです。ホオイポイポ(ラブソング)らしく、アミが多用されています。これだけアミが入っているとハードですね。しゃがんだ時の上半身の角度に少しバラつきがあります。このメンバーは経験差があるように見えました。今後も楽しみです。

22 Halau Mihala `Ilima - Kumu Mapuana de Silva
「Poli`ahu I Ke Kualono O Mauna Kea」
ハワイ島マウナケア山に住む雪の女神ポリアフの歌です。ポリアフは雪の白いドレスを着た美しい女神として有名です。ポリアフを描いた歌はたくさんありますね。(主に、孤独系)
このハラウが神話ものをやるのは珍しいですね。
白のブラウスに白のパウ。レイはマイレ、クペエはパラパライ。ハクは何だろう。アアリイにしては濃すぎるように思います。小豆色。
パフ。今年はパフが少ないですね。
多用されているのはウリリというステップ。人間の心臓の鼓動を表すステップです。パフのフラにはよく出てくるステップですね。ウリリの時に上げるかかとの高さまでよく揃っています。だからパウの揺れ方もよく揃っています。腕の角度、顔の角度もよく合っています。おとなしめの演技に見えると思いますが、基礎力が高くないとできないフラです。これは減点が少ないですね。

23 Halau Na Lei Kaumaka O Uka - Kumu Napua Greig
「Ke Ahi A Lonomakua」
火の女神ペレと豊穣の神カマプアアの愛の話です。カマプアアは8つの目を持つイノシシ豚で、普段はハンサムな男性の姿をしています。元々、じめじめした肥沃な森を好む豚と、火をつかさどるペレでは、その関係はなかなかうまくいきません。Lonomakuaというのは火の神で、ペレはその神に願ってカマプアアの森を焼き払いました。因みにこの2人の間には女の子が生まれています。
パパヘヒ(踏み板)とカラアウを使うようです。今年は2ハラウ目ですね。
白のタイトなブラウスに赤のパウ。パウには山を表すタパ柄がついています。ハクとレイ、クペエはパラパライをベースに赤っぽい花が入っています。何だろう。リコレフアのように見えるのですが。
半円を描くような隊形で踊っています。珍しいですね。こういう隊形だとバラつきが目立ちません。前半、かなり踊り急いでしまったオラパがありましたが、こういう隊形だと目立たないです。パパヘヒの使い方は単調ですが、カラアウの方はかなり大きく使っていて迫力があります。ホイの最後にダック・ウォークを入れました。パパヘヒを使ったフラは当然ですが移動がないので単調に見えますが、最後のホイで動きをうまく出してきました。うまい演出ですね。

24 Halau IKa Wekiu (Kane) - Kumu Karl Veto Baker & Michael Lanakila Casupang
「Aia `O `Awini Pali Ali`i Hula`ana」
カメハメハ1世の誕生にまつわる話。題名にある`Awiniとはハワイ島コハラ地区の地名で崖があります。ここでカメハメハ1世は隠されて育ちます。カメハメハ1世が生まれる時「ハワイを焼け野原にする子が生まれる」とカフナ(祈祷師)達はその誕生を強く反対しました。プログラムにはカメハメハ1世の名前はありませんが、その子供の名前を「Pai`ea」と書いています。が、このPai`eaはカメハメハ1世の正式名の一部です。ここらへんが、にくいですねぇ。わかる人にしか、わからん、という書き方です。メリーモナークならでは、ですね。
白に黄色と茶の模様入りのマロ。この模様は稲妻と山を表しています。ハクはリコレフア。レイとクペエはパラパライ。
カイは時間差を使い、ウリリステップで迫力を出しています。身体の角度、腕の角度など細かいところまで非常によく合っています。アミ・ククもよく揃っています。カメハメハ1世のものは野性的なフラになっていることが多いですが、このハラウのものは品がよく、清潔感ある振り付けと演出でした。「余分なことをしない」という、ある種の潔いフラだったような気がします。良かったです。

25 Halau Ka Lei Mokihana o Leina`ala - Kumu Leina`ala Pavao Jardin
「No`eno`e Maika`i Ke Aloha」
緑豊かなカウアイ島を描いています。カウアイ島のハラウならではですね。マカナ岬のラウアエ、香りの良いモキハナ、カウアイ島は別名ガーデン・アイランドと呼ばれています。
このクムは私の先代のクム、レイ・フォンセカからウニキを受けています。
白の長袖ビクトリアブラウスに紫のパウ。イプヘケを使うようです。ハクとクペエはパラパライ。レイはマイレ・ラウ・リイと黄色と緑のプアマナシェルのようです。
かなり大きなイプヘケを使っていますが大きく振りながらのカイは良いですね。普通は踊りに使うイプヘケは小さいのを使わせるのですが、このメンバーはかなり大きなサイズを使っています。これだけで加点されます。大変な大人数のノホ・フラですが、音・声ともよく揃っています。普通はこれだけ広がっていると、声と音がずれるのですが、非常によく合っています。時間差、バックベントとも技術をしっかり見せる演出になっています。ノホの状態でのアミも技術点を上げる効果があります。ホイもしっかりと大きなサイズのイプヘケを使っての移動。圧巻です。普通はノホだと地味になるのですが、これだけの大人数でイプヘケを使うと迫力がありますね。私はとても好きです。これは点数が伸びそうな予感。

26 Halau Hula `O Kamuela - Kumu Kau`ionalani Kamana`o & Kunewa Mook
「Maika`i Maunawili」
この歌はコンペではおなじみのナンバー。リリウオカラニ王女はこのマウナビリにあったジェイムズ・ボイドの邸宅をたびたび訪れていました。
クム・カウイ、少しふっくらされたような・・・。
黄緑の七分袖ビクトリアブラウスにティ・リーフのパウ。ハクとクペエはパラパライ。レイはマイレとピカケ。人数も多いし、会場はかなり良い香りがしていることでしょう。
爽やかな衣装ですね。レイのピカケがかなり開いてしまっていますね。命の短い花なので仕方ないです。
実に見事に揃っています。このハラウは毎年、本当によく揃えてきますね。見ていない方の腕の角度も非常によく合っています。特にオニウ・ステップの時のティ・リーフのパウの揺れがとても良く合っています。ジャッジをしているクム・エインズリーが、「衣装も音楽。揺れるリズム、葉の広がったりぶつかったりする音、それが見ている者にリズムを感じさせなければならない」とおっしゃっていましたが、それはこういうことなんだな、と感じさせます。

27 Kawaili`ula (Kane) - Kumu Chinky Mahoe
「Ke Kaua O Kepaniwai」
カメハメハ1世のマウイ島での戦いの歌。戦艦をマウイ島に乗り付けたカメハメハ軍はマウイ島の酋長カラニクープレの軍隊をイアオ渓谷に追い詰め、勝利します。この時、イアオ渓谷は血で真っ赤になった、と言われています。
黄色に赤の柄入りマロ。青の縛り布。ハクとレイ、クペエはクペエ・シェル。またもやカラアウとパパヘヒ。この道具は、これで今年は3ハラウ目です。
人数の割にオリが大きい。迫力ありますね。7人しかいないとは思えない。カイからカラアウをしっかり使っています。クムが舞台正面の真ん中で、オラパの前でホオパア。珍しいです。ホオパアもフラの演技の一部、という考え方なのでしょう。ただ、ジャッジの好みはわかれるところです。
こういうパパヘヒの使い方は、私の先代クム、レイ・フォンセカもやっていました。クイで移動して、またパパヘヒの所へ戻ってくる、という使い方。うっかりするとパパヘヒを蹴っ飛ばしてしまうので、実はかなり難しいのです。こういうところで技術点が上がってきます。体格差がかなりありますが、カラアウの角度も非常によく合っています。よく訓練している、という印象です。

28 Halau Hi`iakainamakalehua - Kumu Robert Ke`ano K`upu Ⅳ & Lono Padilla
「Nahi`ena`ena」
題名のナーヒエナエナとは、カメハメハ1世とケオプオラニ(第一王妃)の間に生まれた女の子の名前です。後のカメハメハ2世・3世の妹に当たります。ナーヒエナエナはカメハメハ3世と深く愛しあっており、将来結婚する予定でしたが、この時代にハワイへやって来たイギリス人宣教師によって血族結婚を禁止され、ウィリアム・レレイオホクと結婚します。亡くなったのはわずか21歳。カメハメハ3世の悲しみはたいそうなものだった、との記録も残っています。
白のカボチャブラウスに白のパウ。パウにはタパ柄がついています。下履きのスカートはオレンジ。レイは輪にしたマイレ、クペエはパラパライ。ハクはイリマ。王族の象徴ですね。この時代の流行で、ハクはかなり小さな輪です。また、髪を細かく縮れさせて広げるのもこの時代の特徴です。
またもやカラアウ。パパヘヒを使わないので、短めのカラアウです。これだけ短いカラアウだとノホかな・・・と思ったら、やはりノホですね。
上半身の角度もとてもよく合っています。ローリングも入れています。上半身の角度はとても難しい角度を取っており、後ろ向きになる隊形も取っています。これは難しいですね。これだけ難しい演出ですが、とてもよく合っています。ノホは普通地味で、点数が抑えめになることが多いのですが、これは減点するところはなく、加点もかなりされそう。ただ、同じ道具が今年は何度も出てきているので、そこは不利になりますが・・・。

29 Ka La `Onohi Mai O Ha`eha`e - Kumu Tracie & Keawe Lopes
「He Inoa No Kalani」
カラーカウア王の妻カピオラニ女王の甥(妹の子)であるデビッド・カヴァーナナコア王子に捧げられた歌。オアフ島ヴァイアールア地区の美しさを描いています。いろいろな地名が出てきます。
水色の七分袖ビクトリアブラウスに青のパウ。イプヘケを使います。レイはパラパライとアアリイ。ハクとクペエはパラパライ。
イプヘケも2ハラウ目。今年は道具が重なりますね。昨年はやたらとウリウリが多かったような。
出だしで少し音がバラつきましたが、その後は良い感じです。上げたイプヘケの高さが少し合いません。上げた腕の角度も少し差があります。身長差が激しいのでしょうか。イプヘケを床につける時も持ち上げる高さがバラつきます。上半身の角度はよく合っています。

さて・・・どこが入賞するのでしょう。
私の予想は、ものすごく当たる年もあれば、サッパリの年もある。今年はどうだろう・・・。

さて、明日はアウアナです。
明日も楽しみです!
お時間のある方はまた明日もお付き合いください。

この記事へのコメント

  • ホヌスキー

    さっそくに詳細な解説をありがとうございました。小百合先生がおっしゃるように、カヒコの後半はカラアウとイプへケが多くなり、私はおしまいにいくほど既視感が出てきて、ちょっと集中力がとぎれてしまいました。演技者には申し訳ないのですが、見る方もこの3日間は体力勝負ですね。
    これだけの出場者の解説を短時間でなさるのは、お疲れになることと思いますが、明日もどうぞよろしくお願いいたします。


    2018年04月07日 19:28