メリーモナーク2018 グループ・カヒコ前半

グループ・カヒコ前半の解説をします。
なお、この解説はあくまで私の「ご勝手解説」であり、私の個人的見解・意見です。クムの意図とは違うこともあると思いますので、どうかご了承ください。
あくまで、「メリーモナークを楽しく鑑賞する」ということの、ちょっとしたエッセンスになれば・・・というものです。
また、このサイトではカハコー(母音の上の横棒)が表記できません。あしからず、ご了承ください。

1 Ke`ala `o Kamailelauli`ili`i - Kumu Kamaile Hamada
「Kunihi Ka`ena Holo I Ka Malie」
ヒイアカもの。カウアイ島の王子ロヒアウをキラウエアへ連れ帰る旅の話です。プイリを使うようです。
薄茶のトップにグレーのパウ。レイはマイレとパラパライ、ココはレッド・ティでしょうか。オリがコーラスになっていて美しいです。
パイは3人、クムは歌うのみのようです。プイリを持っていますがカイでは使いません。メレはノホ。スピーディですね。肩から下でプイリを使うのはよく角度が合っていますが、頭上にプイリを上げた時、プイリの角度が合いません。ただ、これだけスピーディなので、角度が合わないことも気になりません。ホイではオラパもパイもクムも同時に下がりました。面白い演出です。なかなか良い演技でしたね。ワシントンからの出場は初めてだそうです。

2 Halau Hula Keali`i O Nalani - Kumu Keali`i Ceballos
「A Nana`i Ka`ulahea」
ペレの旅の話です。タヒチのボラボラ島を他の兄弟姉妹と共に出発したペレ一行はラナイ島のポリフアで休憩します。その浜辺にはたくさんのウミガメがいる、と歌っています。
久しぶりにこのクムを見ました。少しお痩せになったような・・・。そして髭を生やされたのですね。深い赤のブラウスとパウ。パウに付いている模様は海辺の岩を表現していますね。ハクとクペエはハウ。レイはマイレ。髪をお団子にしていますが、果たしてこの時代に合うかどうか、ウミガメの頭をイメージしたのでしょうか。ジャッジの意見の分かれるところでしょう。
頭を前傾して下げる仕草はウミガメを表現していますね。こういうモーションは、ハクを落としそうでコワイです。誰も落とさなくて良かったですが、もし落とすと、大変な減点になります。下げた頭の角度がかなり乱れましたが、リスクの高いモーションなので減点は少ないでしょう。ホイの移動がきれいでしたね。

3 Halau Hi`iakainamakalehua (Kane) - Kumu Robert Ke`ano K`upu Ⅳ & Lono Padilla
「He Mele Inoa No Kalakaua」
この曲は、ディズニー映画リロ&スティッチで聞いたことがある人も多いと思います。ケイキ達が踊っているのは何度か見ましたが、カネが踊るのを見るのは初めてです。
カラカウア王に捧げられた曲ですね。
故クム・レイフォンセカ(私のクム)が30年前にメリーモナークで演じたナンバーだそうです。その頃のことは私は知りません。そうなんですね~
王族のナンバーらしく、ブルーの長袖スタンドカラーのブラウス、ハクとパウ、クペエはハウ。レイは赤と黄色のレイ・フルとマイレ。カラカウア王が生まれたとき、虹が出たと言われています。(リリウオカラニも) ブラウスの青、レイ・フルの赤と黄色で虹の3原色を表現していますね。
カイの移動距離も十分です。正確なステップ。クイで上がる足の高さや角度もよく揃っています。2列目上手のオラパが少し遅れます。後半、3列目の2人のオラパの頭の顔の角度が合いません。ハクをしていると頭や顔の角度がとても目立ちます。まだ若いオラパが多いので、今後も楽しみですね。

4 Hula Halau O Kou Lima Nani E - Kumu Iwalani Kalima
「Ko Hilo Ua Kiahaki」
このハラウに捧げられた曲だそうです。雨の中で踊るように動くレフアの花を、ハラウのダンサー達に喩えています。
パパヘヒ(足で踏む板)とカラアウを使っています。カヒキラウラニにいたノエアウがホオパアに出てきました。ちょっと大きくなったような・・・。彼はクム・イヴァラニの甥です。
赤の巻きブラウスとパウ。レイとハク、クペエは全部パラパライ。シンプルな衣装です。カラアウを使いながらのオリ。オラパが若いですね。2列目下手のオラパの頭の角度が合いません。パパヘヒの音はとてもよく合っていますね。歌いながら、パパヘヒを使いながら、カラアウを叩きながら。これは本当に難しいです。特に、パパヘヒを踏みながらアミをするのは大変なのです。パパヘヒの場合は道具が難しいことから、多少の乱れは減点されません。昔、パパヘヒはホクラニ・デ・レゴというクムのハラウが得意でした。多少の乱れはあるものの、あの難しいプログラムをよく演じました。

5 Halau Na Mamo O Pu`uanahulu - Kumu William Kahakuleilehua Haunu`u "Sonny" Ching & Lopaka Igarta- De Vera
「O Kauhike`imakaokalani」
ヒイアカの旅を描いたもの。カウアイ島の王子ロヒアウを迎えに行く旅の途中、オアフ島に上陸したヒイアカは先祖であるKauhike`imakaokalaniに会います。彼はペレがハワイ島に到着した時にそれを見守ってくれていたご先祖様。ヒイアカは彼に敬意を込めたご挨拶をする・・・という内容。
クム、ちょっとふっくらされたような・・・
黄色の巻きブラウスとパウ。パウの黄色の生地にはグレーの地模様が入っています。おしゃれ。ハク、クペエはパラパライ、レイは短めのマイレ。クムが身につけているレイはククナオカラーです。いやはや、これもまたおしゃれですね。
大人数ですがよく揃っています。アミとウエヘが多く、それがアピールできる衣装です。身体の角度、顔、腕の角度とも、スピーディなテンポですが非常によく揃っています。これは減点が少ないでしょう。良い演技でした。

6 Halau Hula `O Napunaheleonapua (Kane) - Kumu Rich Pedrina
「He Mele No Kuali`i」
戦士もの。モロカイ島の酋長達は長らく争っていた。題名のクーアリイというのは伝説の戦士の名前で、彼はモロカイ島の南部の酋長に仕えていました。カラウパパの地でクーアリイ率いる部隊が勝利した、という話です。
クリーム色のマロ。腰に2重に巻かれた紐はヒロ・スタイル。ハクは葉をかなり長めに出したパラパライ。レイとクペエもパラパライ。
カイで見せた腕のモーションはカヌー。人数は少ないですがクイが力強く、カネらしいです。途中、2列目のオラパの腕の角度が合わなくなってしまいました。また、クペエの落下が多いです。5人のオラパで合計5つのクペエが落下してしまいました。こんなにクペエの落下をメリーモナークで見るのは珍しいです。レイやクペエ、ハクの落下はかなりの減点になります。実は、「出ない方がまし」なくらい、減点されるのです。クイが多用されるプログラムだと、こういうところが難しいですね。また、最後のポーズで1列目下手のオラパがバランスを崩して手をついてしまったのがもったいないですね。

7 Halau o Ka Ua Kani Lehua - Kumu Jonny Lum Ho
「Kaka`ikahi Ka Manu `O`o」
ハワイ島プナのオーオー鳥を描いています。オーオー鳥は、黒い羽根の下に黄色の美しい羽根を持っています。白い長い羽根も持っています。ミツスイ鳥の1種なので、くちばしがカギ状になっています。絶滅種。
黒のサテンの長袖ブラウスとパウ。パウの端は黄色。レイはパラパライと黄色のレフア、ハクとクペエはパラパライ。ブラウスの胸の横と耳の辺りに黄色の羽根。オーオー鳥らしいです。大人数ですが揃っています。後半、3列目と4列目のオラパの何人かが上半身と腕の角度が揃わなくなりましたが、アンクル・ジョニー独特の振り付けで見応えがありました。メリーモナークでは、黒無地の衣装は禁止されています。なので、パウの裾の黄色のパイピングと胸の羽根を付けたのでしょう。

8 Halau IKa Wekiu - Kumu Karl Veto Baker & Michael Lanakila Casupang
「Lei Ku`i Hala A Ka Makani」
カメハメハ1世の妻、カアフマヌ王妃(第一王妃ではありません)に捧げられた曲。カメハメハ1世逝去の時に王妃が身につけていたのはハラのレイでした。意外と知られていませんが、ハラのレイは「死」の象徴です。ハラのレイは作るのがものすごく大変です。
黄色のかぼちゃブラウスとパウ。パウには王族のフラらしく、赤の模様が入っています。この濃いめの黄色はハラの実の色を表現していますね。採って3日目くらいのハラの実がちょうどこのような色です。レイとクペエ、ハクはパラパライ。羽根の付いていないウリウリを使っています。ウリウリは羽根のない物の方が、振るバランスが難しいのです。クム・マイケルのことなので、これも全部オラパによる手作りでしょう。前回よりも人数が多いような・・・。シンプルで品のある振り付けが、この大人数を引き立てています。ウリウリの角度もとてもよく揃っています。また、乱れの目立ちにくい衣装で、とてもよく考えられたプログラムになっています。ホイもシンプルな動きの中に一体感をうまく出していました。これは減点が少ないですね。

9 Ka Leo O Laka I Ka Hikina O Ka La (Kane) - Kumu Kaleo Trinidad
「Eia Hawai`i」
古代の船旅を描いています。有名な酋長モイケハがカヌーでハワイ島に近づいた時にナビゲーターのカマフアレレらが自然発生的に作った歌。
このハラウは船ものが好きなのかしら。よく船ものをやっていますね。
クム・カレオは私の現役と時代がかぶっています。なんだか。貫禄が出てきました。
ティ・リーフのパウ、レイとハク、クペエはパラパライ。ラウ・ハラの敷物を持っています。オリにメロディーがついています。ここまでで初めてのフラ・パフ。
プニウを使いますね。膝に結びつけるところからやっています。かなりの大人数なので、音や声を合わせるのが難しいですね。大人数だと、下手側と上手側、最前列と最後列が微妙に音声がずれるのですが、そこはさすがに上手いですね。途中、上半身の角度が合わないところがありました。特にバック・ベントの角度が合わないオラパが何人かいます。オラパに経験の差があるのでしょうか。ホイのアップダウンにかなりの演出効果がありました。減点を減らす、というよりも、加点を狙うプログラムになっていました。

10 Kawaili`ula - Kumu Chinky Mahoe
「Ka Pua Kalaunu O Ka Lahui」
リリウオカラニが王女だった頃の旅の話。リリウオカラニ王女がオアフ島を巡りました。王女は各地で歓迎されました。Kalaunuというのはクラウン、王冠。Lahuiは人民のことです。メリーモナークでは、「カヒコ」の定義を「カラーカウア王以前」にしています。だから、カラーカウア王の時代が一番新しいカヒコになるわけで、その当時はリリウオカラニは女王ではなく王女。カラーカウア王の死後、リリウオカラニは女王になります。だからメリーモナークのカヒコ部門では、「リリウオカラニ王女」の歌はあっても「リリウオカラニ女王」の歌はありません。
王族らしい紫のパウ、ベージュの七分袖ブラウス。ブラウスのヨークはパウと同じ紫。袖のふくらみが当時の流行を表現していますね。レイ、ハク、クペエはパラパライ。ハクは長めに葉を出しています。クムのレイはクラウン・フラワー。とても良い香りがします。(その分、虫がよくつく)
手拍子(パア)を使いながらのカイ。かなりスピーディなテンポですが、ステップが正確でよく揃っています。オラパは7人ですが、経験差があまりないように感じました。よくまとまっています。人数が少ないのは不利ですが、減点は少ないでしょう。

11 Halau Ka Liko Pua O Kalaniakea - Kumu Kapua Dalire-Moe
「Hanohano Kaua`i I Ka Malie」
定番のナンバーです。題名のとおり、カウアイ島の美しさを描いています。
クム・カプアはお母様に本当によく似てきましたね。水色のパウに白の巻きブラウス。パウが柄と生地の色がグラデーションになるように工夫されています。ハクとクペエはパラパライ。ハクは葉が長めに出してあります。今年はこういうのが多いですね。レイはアアリイです。熟してくるとクリーム色から小豆色に変わっていきます。
カイからバックベント。パウの一番上の生地(カパ布を模した不織布と思われる)がめくれてひっくり返ったオラパが2人。これは減点対象になります。もったいないですね。
アミのタイミングと角度がよく揃っています。またそれをアピールする衣装でした。ここ数年の中で一番良かったように見えました。ホイのチャントはこのハラウ独特の半音上がった歌声。全体にさわやかな印象です。

12 Halau Na Mamo O Pu`uanahulu (Kane) - Kumu William Kahakuleilehua Haunu`u "Sonny" Ching & Lopaka Igarta- De Vera
「Hulihia Ke One Kahakuloa」
ヒイアカの旅もの。カウアイ島の王子ロヒアウと共に姉ペレの待つキラウエアへの旅をするヒイアカ。しかしこの2人は恋に落ちてしまいました。ペレの嫉妬・激怒を鎮めるため、ロヒアウ王子の従者がこの曲を歌いました。
今年はヒイアカの旅ものが多いですね。ここまでで3曲目です。
溶岩を表現した赤のマロ。黒っぽい模様が入っていますね。全員でホラ貝を吹いています。ステージ下から演技を始めています。レイはワヒネと同様、短めのマイレ。ハクとクペエはパラパライ。
これはカイから完成度が高いですね。かなりスピーディ。その分、遅れもわかってしまいます。途中から3列目真ん中辺りのオラパが遅れ始めました。しかし最後のホイまで迫力たっぷりに踊っていました。遅れやバラツキの減点もあるでしょうが、加点も結構ありそうです。個人的には、私はこういうのは好きです。

13 Halau o Ka Hanu Lehua - Kumu Kamaka Kukona
「`Auhea Wale `Oe E Sweet Moonlight」
カヒコの題名に英語が入っているのは珍しいですね。これは愛の歌です。
森の奥深くで恋人が愛を交わしています。パラパライとマイレの香りが2人を包み込みます。そこに月光が降り注いでいます。意外ですが、ここまでで初めての愛の歌。
チャコールグレーのブラウス。ヨークと袖がレース地。薄いグレーのパウ。月夜の色を表現していますね。カメオのブローチをしています。レイはピンクと白と黄色のロケ?
ハクとクペエはパラパライ。髪はお団子にしています。
腕の角度がとにかくよく揃っています。こういう濃いめの色のブラウスだと腕の角度が目立ちます。愛の歌らしく、にこやかに踊っています。振り付けも優しいですが、止める位置と角度がよく合っていて、メリハリが効いています。全体におとなしめの演技ですが、その分、減点は少ないように思います。グループの演技らしいフラでした。

14 Halau Kekuaokala`au`ala`iliahi -Kumu Haunani & `Iliahi Paredes
「He Ma`i No Emma」
フラ・マイ。フラ・マイとは、王族の子孫繁栄を願う歌です。エマとは、カメハメハ4世の妻、エマ女王のこと。このご夫婦は男の子を亡くしています。
昨年と一昨年はエマ女王の歌がものすごく多かったのですが、今年はこれが初めての登場。
白の長袖ビクトリアブラウス。パウは黄色のオラパと暗い赤のオラパがいます。いずれも王族の色ですね。レイは黄色のレイ・フル。ハクとクペエはパラパライ。王族ものらしく、髪はお団子。
シンプルな動きで品があります。オラパが何度もウエストの下あたりで両手を揃えているようなモーションがありましたが、それがフラ・マイの特徴です。あれは「おへそ」を表しています。お母さんと赤ちゃんがへその緒でつながっている・・・子孫繁栄を願う、ということです。
濃い色(暗い赤)のパウはステップを重く見せます。一方、明るい色(黄色)のパウはステップを軽快に見せます。それが混在しているわけですから、これは難しい演出ですね。審査員の好みのわかれるところでしょうが、私自身はよくまとまっていたと思います。

15 Kawai`ulaokala (Kane) - Kumu Keli`iho`omalu Puchalski
「He Mele No Kiha A Pi`ilani」
キハ・ア・ピイラニは、マウイ島の酋長の名前です。その血脈について歌ったもの。彼は兄からマウイ島の王を引き継ぎました。子孫繁栄を願っています。
このハラウは昨年、初出場で入賞しました。
濃いピンクと黄色のマロ。古代のマウイ島を表現しています。マロの模様は「ウニ」ですね。レイとハク、クペエはパラパライ。
カイのキーハーパイ・ステップが、座りそうな高さです。これはハードですね。見ていない方の腕の角度が少しバラつくところがありますが、全体によく揃っています。よくトレーニングされているという印象ですね。後半、最後列のオラパ2人が疲れたのかクイの上がる足の高さが足りなくなってしまいました。とはいえ、最後まで迫力たっぷりで、腕や頭の角度もよく揃っていました。ホイもスクワットを入れ、かなりハードです。これは技術点がかなり出るでしょう。

ただ今、途中休憩時間に入りました。
引き続き、後半戦です!

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