筋肉痛

情けないことに、筋肉痛である。
理由は・・・フラではない。もちろん。
ボウリングのせいである。

そもそも、私はものすごくボウリングが下手(!!!)なのだ。
ちょっとびっくりするくらい、下手なんである。
かれこれ、15年はやっていないのだが、これまでの人生の中で、100点を超えたのは1回か2回しかない。
良い時で(まぐれで)、70点くらい。イカンと、40点くらいしかない。
驚きの下手さなのだ。

なんでボウリングが下手なのか。
理由はいくつかあるが、一番の理由は、ほとんどやったことがないからだ。 ←と思っている
たぶん、私の年齢の前後5~6歳の人はあまりやったことがないと思う。
私が若者(死語)だった頃、ボウリング場というのは「不良のたまり場」とされ、学校で、
行ってはいけない場所
になっていた。
だから、なんとな~く行く機会もなく、あっさりと大人になってしまった。
で、大人になった時には、あのバブル後期である。
私世代の若者達は、こぞって、
・テニス
・スキューバダイビング
・乗馬
・スキー
・ゴルフ
・海外旅行
・英会話 or スペイン語教室
へ繰り出し、そのベクトルはボウリングへは向かなかったのである。

ほとんどやったことがないまま、あのバブル後期を浮かれて過ごした私は、
自らのボウリングを顧みる
ということもなく、ボウリングにも全く縁のないまま、現在に至っている。
このまま、何の縁もないままやり過ごそう! と思っていた。
先週までは。

先週、義弟から連絡があったのだ。
義弟とは、私の夫の一番下の弟だ。彼は知的障がいがあり、一人暮らしをしている。
私はほぼ毎週、その義弟の住む夫の実家へ行く。1週間分のおかずを作って持って行く、ということもあるが、食材の買い出しや彼が通っている知的障害者向け作業訓練所からの事務連絡を処理する必要があるのだ。通院もある。
彼はほとんど電話をしてこないのだが、先週、
「6月に作業訓練所のボウリング大会があるよ」
と言ってきた。
作業訓練所に通う利用者とその家族によるボウリング大会が行われる、と言うのだ。

えっっっ ボウリング???
それだけは勘弁してもらいたい。
これが、ソフトボール大会とか、射的大会、バレーボール大会なんかだったら、すぐに、
「行く、行く、行く!! 私、出てあげるよ!」
と言うところだが、
私の人生における恥部
とも言える、ボウリングだ。
勘弁してくれぃ・・・

6月にボウリング大会があるらしいことは、4月の保護者連絡会議で聞いて知っていた。
だから、夫に、
「私はボウリングは絶対ダメだからね! 兄として、アンタが行ってよ!」
と言ってあった。
夫は小柄なのだが、なぜか、かなりボウリングが上手い。
女子のような柔らかい投球フォームで、力な~いボールを投げるのだが、終わってみると、170点くらいは普通に出す。ストライクは多くないのだが、スペアがものすごく多い。 ・・・という隠れた特技があるのだ。
夫は、
「そうだな~ アンタはボウリングはダメだでなぁ~ 俺が行ってやるわ~」
と言っていた。
ところが、である。
その肝心のボウリング大会の日にちが、夫の当直日に当たってしまい、夫は絶対に行くことができなくなってしまった。

・・・ってことは、私???
私、40点くらいしか、出んよ。
しかし、なぁ。義弟はとても楽しみにしている。ぜひ、一緒に行って、プレイして、遊んでやりたい。(義弟は私より5歳上だが、その言動は小学校低学年である)
あんまりヒドイ点数しか取れないと、義弟が恥ずかしく思うかもしれん。
・・・これは、練習あるのみだ!!
と思い立ち、週末の2日間と今日、ボウリングの練習に行ってきた。

土曜日は夫と義弟と、実家の近くにあるボウリング場へ出かけた。
で、やってみた。
91 → 63 → 47
ばらばらである。ボールも、右へ左へ、好き勝手に転がってゆく。ついでに言うなら、ガターがこの3ゲームでなんと9回もある。(泣) ストライクとかスペアもあるが、とにかくガターだらけだ。

日曜日は夫と自宅近くのボウリング場へ行った。
56 → 59 → 83
ちょこっとずつ上がっているような感じだが、壊滅的である。
夫は、
「アンタ・・・今、自分を見失っとるだろ~」
と言われた。
そう、そのとおり。まさに、「私は誰? ここはどこ?」状態だ。
そして、この日になんとなく、
私の特にイカン所
が解明された。

私がボールを投げているところを、夫が後ろからスマホでビデオに撮ってくれたのだ。
それを見ると・・・
・真ん中より右に立ってから歩き出すのだが、投げた時は真ん中にいる(真ん中の印に身体を持って行くのはフラのせい?)
・ボールを身体の真ん中に持って(ソフトボール経験のせい?)、そこから右後ろにテイクバックしている
・4歩で行けてない。右足が最後に出る。(ピッチャーをしていた時、私は右手と右足が出る「そろい踏み投法」だった)
ということが、わかった。
ボールはすべからく、左に寄って行く。そして、左のガターに吸い込まれていく。
これは・・・どうしようもない状態だ。

今日、義弟の通院があったので、その帰りに義弟と二人で、実家近くのボウリング場へ行った。
日曜日に夫に指摘された「イカン所」を頭に入れて、やってみた。
64 → 75
スコアは相変わらずだが、ガターがなくなった。とりあえず、1本か2本は倒れてくれるようには、なった。
なんだか・・・
ものすご~く遠い道のりのような気がする。
恥ずかしくないレベルになるには、あとどれくらい練習すれば、いいのかなぁ。
ため息がつのる。

今週末も夫に付き合ってもらって、練習に行くつもりだ。
しかし・・・
左のお尻が、ものすごい筋肉痛なのだ。(左のお尻だけ)
なんで左のお尻が筋肉痛なのかはわからんが、前に向かって歩くと、かなり痛い。
ちなみに、フラはほとんどが横歩きなので、フラへの影響は出ていない。
次の練習までには、治したいなぁ。

夫は、せせら笑いながら(失礼な!)、
「アベレージが80を超えたら、マイボールを買ってあげる」
などと言っている。
確かに、私は身長が高いので手は大きい。しかし、指が非常に長く、細い。だから、指穴の大きさや距離(親指穴と中指穴の間隔)の合うボールにお目にかかったことがない。確かに、イリイリ選びもかなり難しかった。とにかく、手に合うボールって、どういうものなのか、サッパリわからんのだ。夫曰く、「ハウスボールであんたの手に合うボールはないぞ」だそうだ。
しかし、アベレージが80を超えるなんて、それはいつのことになるんだろう。
・・・永遠に来ないような気もする。

今日、1本、2本と申し訳程度に倒れるピンを苦悶して見ている私の横で、義弟は楽しそうにしていた。
今回のボウリング騒動でわかったことなのだが(本人も知らなかった)、義弟はなかなかボウリングが上手い。
実は、私なんかより、ずっとずっと上手だ。
今日なんか、アベレージが109点だ。
初めてやった土曜日も、アベレージが80点を超えていた。
投げるフォームは、信じられない光景なのだ。
知的障がいがあるので、身体はとても小さくて細い。145センチしか、ない。体重も男性だが50キロを切っている。
それが、11ポンドのボールを両手でがっしりと持って、身体を左右に激しく揺らしながらどたどたどた~っと走る。
で、ライン手前で、ピタッ止まる。 ← なんのための助走か?
で、右手に載せた(一応、穴に指は正しく入れている)ボールを、ゴトッと落とすように投げる。投げるというより、落とす、の方が正確だ。
肘は曲がったままで、身体の中心から頭をかくようにピュッと右手を右耳の横に振る。ボールはゴトン、と落ちる。 
するとボールは、レーン右端に沿って、ものすごい回転をしながら進んでゆく。
ピンの1メートル手前から、ぐわぐわぐわ~っと左に曲がり、1ピンと2ピンの間の、丁度良い所に当たる。
ボールは激しく回転したまま、ピンに当たっていく。
恐ろしいほどのフックボールだ。
で、1フレームで、9点は取っていく。だから100点を超える。
いったい、どうなってるんだろう・・・。
今日は、隣のレーンで投げていた男子高校生のグループが目を丸くして義弟の投球フォームとスコアを見ていたなぁ。彼らより、圧倒的に義弟のスコアの方が高かった。
本当に、いったい、どうなってるんだろう・・・。

彼の投球から何か参考にできるものがあれば、私の勉強になるのだが、あのフォームとレリースの、どこをどのように真似ていいのか、わからん。彼はずっとそのフォームで投げていて、ボールは全部、同じ軌跡をたどってピンに当たる。ハンコを押したように、同じフォーム、同じ進路なのだ。なんというか、実に安定した投球である。
彼と同じように投げたら、あんなにピンが倒れるだろうか。
いや、それは難しすぎる。
う~ん・・・私は今や、完全に、「藪の中状態」だ。

私は相変わらず、ち~っとも上手くはならないが、義弟はボウリングをとても楽しんでいる。
今日もニコニコしながら、小躍りして喜んでいた。
スペアやストライクを次々と決めていく。そのたびに、ハイタッチして、小躍りした。
「この間、兄ちゃん(私の夫のこと)とお姉さん(私のこと)に連れてきてもらった時、こうやって投げるんだなぁ、ってコツがわかったよ」
と言っていた。
コツ・・・私はまだ、それが全然わからん。っていうか、何がわかっていて何がわかっていないのかも、わからん。
私はともかく・・・義弟が楽しければ、何よりだ。
知的障がいがあると、なかなか楽しめる趣味というのは少ない。これを機会に、一緒にちょくちょくボウリング場へ行って、楽しもうと思っている。
そうしているうちに、私も少しは上手くなるかもしれん。絶望的だが。

・・・ものすごい低レベルだが、アベレージが80を超えるように、練習しよう。
そう、ボウリングは私の人生における最大の恥部なのだ。
身体を使うことで、こんなに下手くそなことは、ボウリングくらいなのだ。なんとかせねば。
ものすごい上達を目指してはいないが、とりあえず、恥ずかしくないようにしたい。
ああ・・・遠い道のりだなぁ。






この記事へのコメント

  • コバルトブルー

    先生は何でも出来る(料理・DIYなどなど)人だと思っていましたぁ~
    2017年05月17日 16:05