思わぬ社会見学

今日は午後から夫と買い物に出かけた。
先日、母からもらった「ひんやりウエット・シート」がとても良く、それが東急ハンズで売っていることを聞き、それを買いに出かけたのだ。
その「ひんやりウエット・シート」は、こういうやつ。
シロクマシート.jpg

母はこれを、「白くまシート」と呼んでいる。
確かに・・・白くまさんの可愛い顔が前面に描いてある。夫も母から帰宅後に1枚もらったことがあるのだが、「こんなにひんやりするシートは初めてだ!」と言っていた。これは買わねば・・・と思い、いろいろな店で探したが、見つからなかった。
このシートは、本当にどのドラッグストアでも見たことがない。
で、母に聞いてみた。母は、「東急ハンズにあった」と言う。そう、母は東急ハンズが大好きなのだ。ちょこちょこ出かけては、いろいろな新製品を上手に見つけてくる。白くまシートもその一つだ。
私と夫も、「白くまシート」を買いに、東急ハンズへ行こう!・・・ということになった。

我が家から一番近い東急ハンズまでは、地下鉄でも私鉄でも1駅。
駐車場のことも考えて、久しぶりに電車に乗った。
駅の改札を出ると、そこは・・・
コスプレーヤーの大群
だった。
「なんじゃ~こりゃ~」と私は驚いた。もちろん、そういう愛好家が日本だけじゃなく世界中にいることは知っている。テレビや新聞でもそういうイベントを目にする。
が、実物を、あれだけ大勢見たのは初めてだった。
名古屋のセントラルパーク地下街を歩いている歩行者の約半分がコスプレーヤーだったのだ。
キン肉マン、コナン、スパイダーマン、ワンピース、犬夜叉、怪盗キッド、カオナシ等々・・・
アニメに詳しくない私でも知っているキャラクターがたくさんいた。もちろん、全然知らないキャラクターも。
とにかく、辺り一帯はコスプレーヤーに埋め尽くされていた。

せっかくなので、コスプレーヤーを間近で見学し、メイン会場のオアシス21の中にある「貢茶(ごんちゃ)」という台湾のタピオカ・ドリンクのチェーン店へ行ってみた。
貢茶は普通は2~3時間待ちなので、私はいつも諦めていたのだが・・・なぜか今日は行列が短い。
夫が、「これなら、ちょっと待てば、買えるぞ! 並ぼう!」と言い、行列の最後尾に並んだ。注文まで10分、受け取りまで更に15分。
しかしこれは、この店にとっては、ものすご~く早いのだ。実に運が良かった。
商品を受け取ったお客さん達のほとんどが、店内の写真スポットで写真を撮影していた。
これまた、せっかくなので、私たちも写真も撮ってみた。
ゴンチャ1.jpg

ドリンクと看板も取ってみた。
ゴンチャ2.jpg

・・・なかなか、「おのぼりさん状態」である。

ちょうど私たちが注文を終えて、商品受け取りの列に並んでいた時のことである。
高校生らしき男子3人が、店の出口から入ってきて、注文の列を仕切ってあるロープをまたいで注文の列に並ぼうとした。
キミたち、ちょっと待て。
行列は、店の外に、7折りになっているのだよ。その7折りの列に並んでから、ようやく店内の注文の列に到達するのだよ・・・。
しかし彼らは、決して、「ズル」しようとしてロープをまたごうとしているようでは、なかった。店の行列システムがわからないだけのようだった。
「教えてあげようかな」と思っていたら、いかにも無法者的なコスプレ(キャラクターの名前がわからん)をした若い男性が、店の外で大蛇のように曲がり曲がった注文行列を指さし、「あっちが行列の最後尾だよ。あそこから並ぶんだよ」と教えていた。無法者の姿をした人からルールを教えられるとは・・・ っていうか、無法者の姿をしていても、ちゃんとルールを守るんだな~、と、当たり前のことなのだが、妙に感心してしまった。

私が注文したのは阿里山烏龍茶(台湾最高級の烏龍茶)に少しの甘さとタピオカをトッピングしたドリンク。夫はマンゴージュースと阿里山烏龍茶のエードに普通の甘さとタピオカをトッピングしたドリンク。(夫は甘党)
どちらも美味しかった。
阿里山烏龍茶は、台湾で飲んだ時と遜色ない味だった。香りが爽やかで、少し渋みがある。それでいて、舌触りが柔らかい。
タピオカがどうの、よりも、あの烏龍茶の味に魅力を感じた。
また通りかかったら・・・また行列が短かったら・・・ぜひ飲みたいものだ。

それからようやく、東急ハンズへ。
エラく、寄り道したものだ。
夫のビジネスリュックを、ああでもない、こうでもない、と1時間近く悩んだ末、ようやく購入。
夫はいつも、普通のビジネスバッグで通勤しているのだが、この暑さに耐えかねて日傘を使うようになった。日傘を差すと、ビジネスバッグが肩からずり落ちそうになるので、ビジネスリュックを所望していたのだ。
悩みに悩んだが、夫も私も気に入ったリュックが見つかり、一安心。
で、白くまシート、である。
売り場にはいろいろな涼感グッズが売られていた。そしてその中に、白くまシートを見つけた。
12個(1個10枚入り)、大人買いした。 ・・・というか、12個しか、なかった。
レジのお姉さんに、「これ、いいんだよね」と話すと、お姉さんは「これは入荷しても入荷しても、すぐに売れてしまって・・・。今あるのが全部で、倉庫に在庫はないんです」と言った。
そうか・・・やっぱり、この商品はいいんだ・・・。
この白くまシートの何がそんなに優れているのか。
ひんやりするシートなんぞ、どこのドラッグストアでも売っている。
が、この白くまシートは、ひんやり加減が半端ない。で、ついでに、30センチ角以上の大きさがあるのだ。かなりの大判なので、バイアスに折って引っ張ると、首に巻ける。こんな商品は他に知らない。
この夏はかなり、活躍しそうだ。

目的の物を買いそろえて、地下街を歩いて駅へ向かった。
相変わらず、コスプレーヤーで地下街は埋め尽くされていた。
喫茶店に入ると、そこもコスプレーヤーに占拠されていた。もちろん、隣の席もコスプレーヤーだった。
で、聞いてみた。
「ねぇ、それって、どこで着替えるの?」
・・・知らない人にも平気で話しかけていくのは、名古屋人の特徴である。
「ここは着替える所が作られていないので、家からこの格好で来たんです。」
話しかけられて、平気で答えるのも名古屋人の特徴である。
私「えっっ この暑い中、その格好で、家から来たの?」
コその1「普通のイベントは、ちゃんと着替える所やお化粧する所が作られているんですけど、ここのイベントはそれがないんですよ~」
夫「へぇ~ そうなんだ~」
コその2「だから、お化粧道具も全部持って歩いているんです」
私「だで(「だから」と「そして」を2で割った名古屋弁)、みんな、大きな荷物を持ってるんだね~」
コその1「そうなんです~」
私「暑いで、お化粧直しも、しなイカンねぇ」
コその1「もう、すぐ崩れちゃう」
夫「大須でも、今日はコスプレのイベントやっとるでしょう? 大須のイベントとここのイベントは関連してるの?」
コその2「同じイベントなんですよ~ 大須からこっちまで流れて来てるんです」
夫「へぇ~ 暑いのに、ご苦労さんだねぇ」

ちなみに彼女たちのイデタチは、
コその1・・・黒の詰め襟の長袖ロングコートに長ズボン、皮のブーツ、ストレートロングヘアのかつら。
コその2・・・えび茶の着物(和服)、白のエプロン、緑色と金色のおさげ髪のかつら。
アニメは全然わからんので、何のキャラクターなのかわからなかったが、とにかく肌の露出がない。全部が布に覆われている感じだ。ついでにかつらまでかぶっている。これは・・・どう考えても、暑いだろう。めちゃくちゃ、暑いだろう。そもそも名古屋はこの時期、35度を下回ることなど、ない。それで長袖のロングコートって・・・ よく頑張るなぁ。
帰り際、夫が「暑いでね、気をつけて頑張ってね」と声をかけた。
にっこり笑って、「はいっ 頑張りますっ」と答えてくれた。

フラも、暑い中、華やかな衣装を着る、人によってはカツラをかぶっている場合もある、という点では同じだ。
しかし、フラの場合はそもそも衣装の生地が薄かったり、袖がなかったり、肩が出ていたりする。厚底のブーツを履くこともなく、基本的には裸足だ。カラーコンタクトをしているひともほとんどいないし、ノリで固めまくった髪をしている人もいない。
現実を離れ、華やかな衣装を着て人前で何かをする、ということは同じかもしれないが、体感温度と準備の大変さはコスプレの方が数段上だろうな、と思った。
なんだか・・・異文化の社会見学をしたような感じだ。なかなか、これはこれで、面白いし、興味深い。(自分でやろうとは絶対に思わないが。年齢的にも到底、無理。)

喫茶店を出て駅の改札へ向かう途中、ものすごいコスプレーヤーを見た。
ピンクの長袖セーターを着ていて、髪は金髪のツインテール。たぶん、本当の髪の毛だ。
そこまでは、いい。
下に、何もはいていない(着ていない)のだ。
白いパンツ(下着の)だけ。しかも、左のお尻が全部、出ている。
夫はすれ違った後で、
「おい・・・今、見たのは・・・アレはなんなんだ???」
と言った。
私が聞きたい。
アレはなんなんだ???
セクシーな衣装のコスプレーヤーは何人も見たが、アレはセクシーなんてもんじゃ、ない。
半ケツ・・・だったよね?」
「左側・・・何にもはいとらんかったなぁ」
「トイレ、どうするんかねぇ」
・・・オジサンとオバサンの意見はこんなもんである。
帰宅して、例の「半ケツ女子」の話を母にすると、母は、
「トイレ、どうするんかねぇ」
と、私と同じ事を言ったのだった・・・。
アレはいったい・・・なんだったんだろう。
異文化ってのは、理解するのが難しいものなんだなぁ。





posted by プアアカハイ at 17:50愛知 ☀Comment(0)日記