散々な週末

いやはや・・・この週末は本当にこたえた。
こんなに重なるもんなんだな、と。

金曜日。
この日は父の通院があり、夫がそれの手伝いに仕事を休んでくれた。
・・・が、朝起きてすぐにその夫がぎっくり腰に。なんで、こんな日に・・・。
私はレッスンを済ませ、夕方に帰宅した。
夫はまだ苦しんでいた。
「お父さんの通院は私がいつもどおり一人で行くから、いいよ」
と行ったが、
「いや、絶対に行く」
と夫。
最近の父は、「ここで待っててね」と言って車を持ってくる間に、車椅子でうろうろしてしまい、じっとしていることができない。お尻を上げることが困難で、車に乗せる時はほとんど私が抱えて乗せなければならない。・・・かなり骨の折れる状況なのだ。

「せめて、運転ぐらいは」
と夫は言い、施設へ向かった。
父はトイレを済ませ、出かける準備も整い、車に乗せる。私がお尻を持ち上げ、なんとか後部座席に乗せた。介護用のバーを車に付けてあるので、そこに手をかけると簡単に乗れるようになっているのだが、父はなぜかそのバーにはつかまらない。
「ここをつかんで~」と何度言っても、知らん顔をしている。
仕方がないので、結局は私の人力で乗せた。
車椅子をハッチバックのドアを開けて載せる。夫は腰が痛むので、ハッチバックのドアの取っ手に手をかけることができない・・・。当然、車椅子も持ち上げられない。本当に、運転だけ、なのだ。トホホ・・・

医院までは約50分。
ずっと、高速で「ん・ん・ん」を連発している。
ず~っと、「ん・ん・ん」と言い続けているのだ。
私がいろいろ話しかけるのだが、ほぼ無反応で、たまに答えても、意味不明だった。
なんか・・・またちょっと、進んでる感じがした。

医院に到着し、父を下ろそうとしたら、拒否した。
「お父さん、病院に着いたからね、ここで降りるんだよ」
と何度も言ったが、状況がよくわからない様子だった。そして、私が何を言っているのかがわからないようだった。
仕方なく、父の足と腰を抱えて、車の外に足を出し、車椅子を横付けし、滑り降りるように車椅子に座らせた。

最近の父は、言葉が出てこない。
だから、身振り手振りばかりしている。そして、それも意味不明なのだ。
親子なので、言いたいことは大体わかるのだが、それ自体が意味不明で、まったく話がつながらない。
待合室でも、腕を大きく振り回して、何かを言っているのだが、それ自身が意味を持たない。かなり腕を振り回し、いろいろな物を指さしていた。私が診察券などを出している最中、他の患者さんに腕が当たらないように、夫が車椅子を押さえていてくれた。これだけでも、ずいぶん助かった。いつもは、父の振り回す腕を横目で見ながら、時にはそれを一旦押さえたりしながら、慌てて受付をしているのだ。

診察で、
「ここに手をついて、立ってみてください」
と先生に言われた。
しかし、父は相変わらず、腕を振り回し、指でいろいろな物を指して、全然先生の話が耳に入っていないようだった。
・・・どうやら・・・
父は、「言葉をうまく理解できていない」ようだった。
先月はそんなことはなかった。
「車から降りるよ」と言えば、それを理解していたし、先生から握力計を渡されれば、それを握った。
しかし、この日は、誰が何を言っても、その意味を理解していなかった。
父に何度も、
「お父さん、ここに手をついてね」
と言っても、腕を振り回すばかり。
私が父の手首を持ち、台の上に手を置かせた。
「立ち上がるんだよ」
と言っても、きょろきょろしている。
私が父の腰を両手で支え、なんとか立ち上がらせる。一旦、立ち上がると、一応はそれをキープできた。
「あ、一応は立っていられますね。じゃあ、座りましょう。」
と先生は言ったが、またもやその意味がわかっていない。
父の腰を持ち、また車椅子に座らせた。
次は血圧測定。
だが父は、腕を振り回し続け、血圧計の腕カバーをつけても、じっとしていられなかった。私と看護師さんでその腕を押さえ込んだが、お構いなしに振り回そうとする。口では何かをモゴモゴ言っているのだが、まったく意味不明だった。結局、何回かトライしたが、血圧を測ることができなかった。こんなことは初めてである。

「先生、父はなんだか、私の言っている言葉が理解できていないようなんです」
と先生に言った。
「これは失語症ですねぇ」
と言われた。
私もそう思う。
元々、言っていることは意味不明なのだが、言葉そのものを発することができていない。
そして、こちらが言っている言葉を理解していない。

医院の帰り道、夕飯を食べた。
父はその日は珍しく、お箸が使えていた。
そして、トンカツとトロロの麦飯を完食した。
私と一緒で、父は歯が丈夫なのだ。今でも全部、自分の歯だ。
「美味しかったねぇ」
と帰りの車の中で話しかけたが、父は車窓から見えるビルの階数を「いち、にい、さん、しい」と指さして数えていた。

施設に到着し、夫が父の車椅子を押さえていてくれている間に、慌てて受付で診察券を返し、次の通院の届け出をした。
いつもは、車椅子で父を置いたままだと、外へ出て行こうとしてしまう。
ぎっくり腰だろうとも・・・夫が一緒に来てくれたのは、本当に助かった。

そして、自宅への帰り道。
「なぁ、いつも、これをひとりでやってるんだろう?」
と夫。
「そうだよ」
「アレはさぁ、大変だぞ~ 一人では無理な段階だと思うがなぁ」
「いや、いざとなったら、訪問看護師さんか施設のスタッフに頼んで、別料金で付き添いをお願いするよ」
「そんなこと、できんかもしれんが」
確かに。
付き添いをしてくれるオプションのある有料ホームと違って、父が住んでいるのは特養だ。やってもらえないかもしれない。
・・・いよいよ、私一人では難しくなってきている。

ぐったり疲れて帰宅した。
夫のぎっくり腰はますますヒドイ。
結局、夫はその後、土曜も日曜も鍼治療へ行き、おとなしく寝ていた。
私は・・・
父の様子に、思っていた以上にショックだったのか、土曜も日曜も激しい頭痛と吐き気に襲われ、寝込んでしまった。
・・・何もできなかった週末。

今朝は頭痛も吐き気も治まっている。
夫は杖をついているので、駅まで車で送った。
私も今日はレッスンだ。
散々な週末だったが、それでも日常生活は待ってはくれない。
明日は義弟の通院がある。今日は帰宅したら、義弟に持っていくおかず作りが私を待っている。
なんだか・・・ハードだなぁ。

posted by プアアカハイ at 08:11愛知 ☁Comment(0)日記