「永遠」はない

ミス・アロハ・フラの結果まで見て、ブログを更新し、夕食を食べ、羽生結弦の演技を見て、また再びPCを開いた。
今日のミス・アロハ・フラは面白かった。カヒコが終わった段階で「接戦だなぁ」という印象を持っていた。

私は解説はするけど、予想はあまり当たらない。
それは・・・「好み」の問題である。自分とこのハラウ(カヒキラウラニ)が出ていると、つい贔屓目になる。当たり前だが。
今日のミス・アロハ・フラにはカヒキラウラニはエントリーしていなかったので、案外冷静に見ることが出来た。
でも・・・やはり予想とは少し違った。

ハワイアン・ランゲージ賞は予想どおり。
イルカのオリ、見事でしたねぇ。下顎の使い方がお手本のようだった。
ミス・アロハ・フラは・・・
入賞した5人は予想どおり。
でも、順位が少し違った。
私の予想では、1位と2位が逆。
そして、3位と4位が逆。
なかなか予想というのは難しいものである。

こうして毎年メリーモナークを見ていると、感じることがある。
「永遠」はない。
どのハラウも、毎年少しずつメンバーが入れ替わる。
がっつりと世代交代するハラウもある。
カヒキラウラニもそうだったが、クムが亡くなって、後継のクムの元で練習し、出場するハラウもある。ケ・カイ・オ・カヒキでは先代のオブライアン・エセルが亡くなったし、ちょっと前だけどカムエラも先代は亡くなって後継のクムになった。
ずっと優勝し続けるハラウはない。
入賞したり、しなかったり。
だから興味深い。

私はカヒキラウラニしか知らないけど、毎年少しずつ世代交代している。
ワヒネが去年出場しなかったのは、世代交代期だったからである。大人数の素晴らしいオラパ達ががばっと引退し、ハラウを去った。
これはどのハラウにもあることだ。
素晴らしいオラパの揃っている世代もあれば、そうではない世代もある。
素晴らしいオラパが揃っていても、それは永遠に続かない。
いつか、誰かが引退する。いつか、誰かが卒業する。いつか、誰かがハラウを去る。
これはカヒキラウラニだけかもしれないが、カネとワヒネの両方が良いことは、実はあまりない。たまに重なる時もあるが、大抵はどっちかが素晴らしく良くて、もう片方は発展途上だったりする。
私が出場した2003年は、ワヒネのメンバーが揃っていた。前年、カネは素晴らしい成績を残したのだが、それが終わってほとんどの生徒が引退したのでその年のカネは成績が振るわなかった。カネもワヒネも両方素晴らしかったのは、1999年と2009年からの3年(間違ってたらすみません)ぐらいかもしれない。私の知る限りでは。
そういうもんなのである。

みんなトシを取る。仕事が忙しくなったり、結婚したり、引っ越したり、赤ちゃんができたり。
生活が変われば、フラをやめる人も出てくる。
寂しいことだが、そういうふうにして、フラは続いていくのだ。
私と一緒にメリーモナークに出ていたメンバーで、今年のメリーモナークに出場するのは、カネはとうとうゼロ、ワヒネは2人しかいない。
出場する人は変わるけど、ハラウは続いていく。
永遠に出場する人はいないし、永遠にフラを踊り続ける人はいないだろうけど(命に限りがある)、フラとハラウは続いていく。
それが伝統文化なのだ。

メリーモナークの中継を見ていると、
「あ、このハラウのあの人はもう出ないんだな」
「あの人は引退したのかな」
と思うことも多い。世代交代を感じることも多いのだ。
そういうふうにして見るのも、また興味深い。
でも、また新しい世代の人が出てくる。
また素晴らしいオラパが生まれていく。
「人」は永遠じゃないけど、「フラ」と「ハラウ」は続いていく。

明日はカヒコだ。
今年はどれだけ世代交代したのだろうか。
どこのハラウが力を蓄えただろうか。
実に楽しみだ。





posted by プアアカハイ at 21:53愛知 ☁Comment(0)日記

メリーモナーク2017 ミス・アロハ・フラ 結果速報

メリーモナーク2017 ミス・アロハ・フラが決定しました!
早速、速報です!

ミス・アロハ・フラ

1位 Kelina Kiyoko Ke`ano`ilehua Tiffany Eldredge 1075 point 
Hālau Hi`iakaināmakalehua - Kumu Robert Ke`ano Ka`upu Ⅳ & Lono Padilla

2位 Julyen Machiko Kaloke Kaluna 1075 point  
Hula Hālau `O Kamuela - Kumu Kau`ionālani Kamana`o & Kunewa Mook

3位 Chelei Kameleonalani Kahalewai 1024 point
Kawaili`ulā - Kumu Chinky Māhoe

4位 Amanda Hiwalei Aliser 1015 point
Hālau Ka Lei Mokihana o Leinā`ala - Kumu Leinā`ala Pavao Jardin

5位 Miriam Anuhea Kamakanaokealoha Hokoana Arakawa 1006 point
Hālau Nā Lei Kaumaka O Uka - Kumu Nāpua Greig

Hawaiian Language Award
Kelina Kiyoko Ke`ano`ilehua Tiffany Eldredge 
Hālau Hi`iakaināmakalehua - Kumu Robert Ke`ano Ka`upu Ⅳ & Lono Padilla

今年のミス・アロハ・フラはずいぶん揉めたというか、決定が難しかったようです。
1位と2位が1075ポイントの同点で、その後、2回のタイブレーク(決戦投票)で決定した、ということだそうです。
このハラウは去年のミス・アロハ・フラも輩出していますね。

ミス・アロハ・フラについてのあれこれはまた後日!
明日はグループ・カヒコです。(私が一番、力を入れている)
明日もPCの前で頑張るぞ~

メリーモナーク2017 ミス・アロハ・フラ アウアナ解説

引き続き、後半のアウアナです。
しつこいようですが、これは私の個人的見解・意見です。「ご勝手解説」ですのでご了承ください!

ミス・アロハ・フラ アウアナ

1 Hālau Ka Liko Pua O Kalaniākea - Kumu Kapua Dalire-Moe
「Kaha Ka Manu」
カヒコに引き続き、これもヒューエット氏の曲です。今年、このハラウはグループ・カヒコもグループ・アウアナもすべて、ヒューエット氏の曲です。
伝説の鳥ハルルが太陽に向かって飛び上がると、太陽が隠れてしまいました。つまり、日食のことですね。最後には月の女神ヒナが太陽神カネと出会って結ばれた、という内容になっています。ハルル鳥はよく神話に出てくる大きな鳥で、人間も襲う恐ろしい鳥です。確か、翼を広げると9メートル、と何かの本で読んだ記憶があります。この歌は、その日食の時に生まれた王族に捧げられています。
紺色のベロアの8分袖オフショルダードレス。ホロクーになっています。レイは黄色のレイ・フル。ココはかなり高い位置で作っています。このクムはスピンがお好きなので、この曲でも多用されていますが、ホロクーでスピンするのはとても難しいですね。カヴェルウエヘも何度も出てきましたが、この方はダウンの高さがとても良いですね。「鳥」のモーションはこのハラウ独特の形です。エレガントでした。

2 Hula Hālau `O Kamuela - Kumu Kau`ionālani Kamana`o & Kunewa Mook
「Hanu `A`ala」
カマカ・クコナのCDに入っている曲です。この曲は彼がハラウを開いた時に、そのお祝いに贈られた曲。去年のメリーモナークでは、カマカ・クコナのハラウがグループ・アウアナでこの曲を踊っていました。今では彼のハラウはマウイへ引っ越したそうですが、この曲を贈られた時はオアフ島マノアにありました。カマカ・クコナのハラウは今大会にも出場しています。
水色のシンプルなドレス。紺色で花の絵が付いています。雨の多いマノアを表現しています。ロー・ウエストのドレスが腰の動きを美しく見せています。このハラウは毎回衣装選びがうまいなぁ。レイはマノアを象徴するジンジャーです。ココにも使ってあるので、会場はとても良い香りがしていることでしょう。ミュージシャンが出だしで半音フラットになってしまいましたが、オラパは落ち着いていますね。
この方は本当に丁寧に踊りますね。好感が持てます。マノアの雨がもたらす瑞々しさ、緑豊かな土地を爽やかに踊っています。ホイの最後のポーズは最近ではあまり見られなくなった演出でしたが、階段をうまく使いましたね。淡々としたメレとの良い対比にしています。

3 Hālau Ka Lei Mokihana o Leinā`ala - Kumu Leinā`ala Pavao Jardin
「Home Kapaka」
スタンダードですね。カパカというのはオアフ島の地名です。その場所の美しい自然とそこに住む人々、家族愛がテーマです。
えんじ色のオフショルダードレス。大きな袖のフリルがきれいです。レイはオアフ島を象徴するイリマを三つ編みにしています。この方は「見ていない方の手・腕」がとても美しい。角度がよく計算されています。細部までよく神経が行き届いている感じ。移動距離もたっぷりです。超ダウンのオニウが美しいです。
とても楽しそうに踊っていますね。ミス・アロハ・フラというと、ひたすらエレガントを追求することが多いのですが、こういう楽しいフラも良いですね。

4 Hālau Nā Lei Kaumaka O Uka - Kumu Nāpua Greig
「Rose Onaona」
チャド・タカツギの曲です。去年、ナ・ホク・ハノハノ・アワードを取りましたね。奥様に捧げた歌です。奥様をバラの良い香りに喩えています。マウイ島のハラウらしい選曲ですね。
クリーム色の8分袖ブラウスに薄い茶系のスカート。レイとココはもちろんロケ。髪はサイド・ダウン。クム自身が歌っていますね。
この方は3歩目の「ため」がうまいです。音楽のリズムの取り方をよくコントロールしています。ハワイアン独特のリズムの取り方をするのですが、それを3歩目でうまく調節しています。見ていて幸せな気分になれるフラでした。優しい表情も内容とよく合っていて素敵です。
ただ・・・階段を降りて退場する時に、「のっし、のっし」と身体をかなり揺すってしまいました。ここは採点対象の場所ではないけれど、せっかくのミス・アロハ・フラなので、こういう所は気をつけたいです。

5 Ka Pā Hula O Kauanoe O Wa`ahila - Kumu Maelia Loebenstein Carter
「Roselani Blossoms」
人気のナンバーです。バラものが続くなぁ。こちらは強烈なラブソングです。
赤いレース地のシンプルなホロクー。髪はサイド・ダウンでハクとレイはもちろんロケ。このドレスだと、ロング・レイの方がバランスが良いような・・・。ミュージシャンはカジメロですね。
ウエヘの次のステップをちょっと急いで踏む癖がありますね。もう少しウエストか腰をシェイプしたラインのドレスだと、もっと多用されていたアミが美しく見せられたかもしれません。ホロクーにギャザーが入っているので、身体のラインが出なくなってしまいました。移動距離がかなり長いです。移動距離が長いフラの場合は「いかに忙しく見せないか」が鍵になります。難しいですね。

6 Kawaili`ulā - Kumu Chinky Māhoe
「O`ahu」
オアフ島を歌ったもので、マノア、ワイキキ、ヌウアヌ、マキキという地名が1番ずつに出てきます。
白からオレンジへのグラデーションの長袖ドレス。伸びる素材なのか、結構タイトなスタイル。レイはイリマとアヴァプヒ。ココの付け方がおしゃれです。クラシックな感じに仕上がっています。カイとホイを歌ったのはクムですね。
前屈みになっている時間が長いので、ジャッジの好みが分かれるところです。しかし小柄な方なので、私には気になりません。(これが高身長だと気になるところ)
小柄ではあるけれど、モーションの高低・ステップの高低・ステップの長短をうまく使っているので、ダイナミックなアウアナに仕上がっています。ステップは4歩目まで確実に踏み、基礎力の高さが感じられます。場所への愛がよく表現されていて、「場所の歌はこう踊る」というお手本のようです。

7 Ka Lā `Ōnohi Mai O Ha`eha`e - Kumu Tracie & Keawe Lopes
「Kinoiki Kekaulike」
この名前はこの大会の演目で何度も関係する名前なのですが、この方はご存命の王女、Abigail Kinoiki Kekaulike Kawānanakoa 様(「様」を付けたくなる)のことです。ハワイの王族は、母親と娘が同じ名前だったり、母親が亡くなった後に名前を引き継いだり、お祖母様と同じ名前だったり・・・と、とても複雑です。ちなみにこの方の場合は、曾祖母と高祖母(ひいひいおばあちゃん)も同じ名前です。
この方は、このハラウが、ミス・アロハ・フラのカヒコでテーマにしたアビゲイル・キャンベル・カヴァナナコア王女のお孫さんに当たります。カヒコでお祖母様をテーマにし、アウアナでお孫さんをテーマにする・・・興味深いですねぇ。
クムは気合いが入っているのでしょう。
ハワイ王国は今もちゃんと続いてる、と感じさせられます。
クリーム色のパフスリーブのブラウス。黒いベロアの襟付き。スカートは同系色の柄入り。裾がスカラップされています。ツーピースの衣装も良いですね。レイはアヴァプヒの開いた花のようです。普通はこの花はつぼみをレイにします。髪はクラシックな2段ココ。ココを縦に2つ作るものです。髪飾りを上のココの上にティアラのように付けています。この衣装なら黒の靴を履かせても良かったかもしれません。
リズムの取り方の難しい曲ですが、うまくとらえています。印象としてはおとなしめですが、すべてのモーションが流れるようにできています。「つなぎ」のうまい方ですね。王族ものらしく、エレガントです。最後に見せた「ステージへの残心」もきれいです。

8 Hālau o Ka Hanu Lehua - Kumu Kamaka Kukona
「Mauna Kahālāwai」
西マウイにある山の名前です。この歌の中にはマウイ島の地名がたくさん出てきます。
きれいなピンクのパフスリーブドレス。ホロクーになっています。レイとココはマウイ島の象徴のロケ。ココの付け方がクラシックですね。
たらっとしたシフォンのような生地です。こういう生地のホロクーは踊るのがものすごく難しいです。そのためか、もっと進める(前進)できるところであまり進めていません。会場を広く使い、ずっと前進しながら踊っています。こういう衣装だと、そうするしかない、という部分もあります。ただ、こういう演出だと単調に見えるため、ジャッジの好みが分かれます。
この方はカヒコでもそうでしたが、口を開けたり閉じたりする癖があるようです。特にアウアナなので、最後まできれいな歯を見せて踊りたいところですね。

9 Hālau Kekuaokalā`au`ala`iliahi - Kumu Haunani & `Iliahi Paredes
「Ka Ipo Lei Manu」
ミス・アロハ・フラのカヒコと同じテーマ、同じ作者で揃えてきましたね。
個人的には、こういうの、好きです。昔のメリーモナークでは、結構こういうことをするクムが多かったですね。
カピオラニ女王が、夫カラカウア王の世界漫遊の旅に出発するに際して作った歌で、とても有名です。夫への深い愛と尊敬が描かれています。カラカウア王が出発した時には、まだこの曲は全部ができあがっていなかったそうです。しかし王は生きてハワイに戻ることはありませんでした。(サンフランシスコで死去)
この曲の初演は、カラカウア王のお葬式でした。
赤のフレンチスリーブのオフショルダードレス。歌に合わせて黄色のレイ・フル。イイヴィ・ポーレナ鳥(黄色いイイヴィ)です。ココをかなり高い位置で作り、ティアラのように黄色とオレンジ系の花を飾っています。花の種類はよく見えないのでわかりません。口紅がもう少し明るい色でもう少し赤みがあると、もっとドレスに合うと思います。
ミュージシャンはライアテアのような気がする。
丁寧に踊っています。ジャガード織りのようなドレスの生地の生きる、重めのステップを踏んでいます。品が良く、美しいです。
小柄な方なので仕方がないのですが、ちょっと顎が上がりますね。上を見ていない時でも顎が上がるので、目線が立たなくなります。ジャッジの顔の位置はかなり低いので、「審査」という意味では少し損かもしれません。

10 Hālau Hi`iakaināmakalehua - Kumu Robert Ke`ano Ka`upu Ⅳ & Lono Padilla
「Pua Mōhala I Ka Wēkiu」
兄弟愛の歌のようです。高地に咲く花を弟に喩えて、兄が作った歌です。
白の総レースのブラウス。スタンド襟で長袖。小豆色のカメオ。黄緑のシフォンのフリル付きスカート。ココは高めに作り、シンプルなパラパライのみ。レイはよく見えませんが黄色のジンジャーのようです。
フラにするにはものすごくテーマの難しい曲です。この方は上の方に目線を持って行くのがうまいです。遠くを見る顔の角度がよく計算されていて、歌によく合わせています。移動距離もたっぷりありました。爽やかに、難しいテーマの曲を最後まで細部にまで気持ちを込めて踊っていました。

・・・誰が今年のミス・アロハ・フラになるのかしら。
楽しみですねぇ。
ソロの場合は、グループよりもジャッジの好みが分かれるので、実は私はあまり当たりません。
ここ数年はエレガント路線ですね。
今年はどうでしょうか・・・。
発表が出たらまた更新します。
posted by プアアカハイ at 17:27愛知 ☁Comment(0)日記

メリーモナーク2017 ミス・アロハ・フラ カヒコ解説

ミス・アロハ・フラの前半(カヒコ)の解説です。
なお、これはあくまで私の個人的見解・意見です。クムやオラパの考えと一緒でないこともあるかと思います。
どうかご了承ください!

ミス・アロハ・フラ カヒコ

1 Hālau Ka Liko Pua O Kalaniākea - Kumu Kapua Dalire-Moe
「Nani Pu`uwai」
ヒューエット氏の曲です。ハワイ島のボルケーノ・ナショナル・パーク内にあるプウ・プアイ周辺の自然と愛を描いています。ここでは霧雨が降り、レフアがたくさん咲いています。アパパネ鳥がそのレフアの蜜を吸う、と歌っています。アパパネ鳥はとても小さい、赤い羽根の、ミツスイ鳥の1種です。
ボルケーノ・ナショナル・パーク内の博物館には、その剥製が展示されていて、鳴き声の録音を聞くことができます。
薄いグレーの7分袖ブラウスに同じ生地のパウ。赤ウリウリです。アパパネ鳥を表現していますね。レイはシンプルに2重に回したマイレ。とてもナチュラルな印象の衣装です。
ウリウリの持ち替えがないので、1回目も2回目も同じモーションです。2番で花の蜜を吸うシーンが出てきました。3番だけノホというのは面白い演出です。ダウンの高さが良いですね。ダウンはこれくらいしてほしい、というダウンステップでした。

2 Hula Hālau `O Kamuela - Kumu Kau`ionālani Kamana`o & Kunewa Mook
「He Inoa No Pauahi」
パウアヒ・ビショップ王女に捧げるメレ。パウアヒ・ビショップ王女とは、カラカウア王・リリウオカラニ女王の兄弟姉妹の養い親であるパーキーとコーニアの実の娘です。カメハメハ1世のひ孫に当たります。また、この時代のハワイ王族に珍しく、恋愛結婚をしています。彼女のご両親はカメハメハ5世と結婚させたかったようで、かなりの反対に遭いましたが、意思を貫いて結婚します。なんとニューヨーク(!)でビショップ氏と出会っています。現代的でドラマチックですね。
また、カメハメハ1世の直系で、ハワイ諸島の9%を占める土地を所有していたため、その土地を利用し、カメハメハ・スクールの発展に尽力しました。
白の大きなフリルのついた長袖ブラウスに水色のパウ。袖とフリルはレース素材。レイとハク、クペエはすべて黄色のレフアです。この時代のフラらしい、品の良さがあります。
オリはノホ。一つ一つのモーションを非常に丁寧に踊っています。ステップも正確で、アイカヴェルステップとカラカウアステオップがお手本のようです。派手さや特別な演出はありませんが、とにかく丁寧で繊細で品のあるフラでした。

3 Hālau Ka Lei Mokihana o Leinā`ala - Kumu Leinā`ala Pavao Jardin
「Ka Poli Laua`e O Makana」
カウアイ島のクム、ヘンリー・パーが贈ったチャントのようです。
マカナとはカウアイ島の地名で、この崖の上から火の付いた縄を落とし、火が消えずに下まで落ちたら恋が成就する、という言い伝えがあります。マカナが歌詞に出てくると、その多くはラブソングです。
このクムは私の先代クム、レイ・フォンセカからウニキを受けています。
衣装はカウアイ島の象徴である紫(むら染め?)のかぼちゃブラウスにティリーフのパウ。ティリーフの下には紫と黄色のパウを重ねばき。ズボンは黄色です。レイはマイレ・ラウ・リイです。
このハラウは昨年のミス・アロハ・フラでも、オリが非常に良かったです。今年もオリはいいですね。私の好みです。
スラッシュレレウエヘはレイ・フォンセカもよく使っていたステップ。会場をとても大きく使っています。力強いステップですね。アミ・ククが毎回出てきて、愛の歌らしい振り付けになっています。ボリュームのあるお身体(失礼!)なので、オリのボリューム、カーヘアの力強さが最後まで衰えませんでした。ホオパアも途中からコーラスになっていて、愛を強調しています。
こういう重量感のあるカヒコを見ると、なんだか安心します。

4 Hālau Nā Lei Kaumaka O Uka - Kumu Nāpua Greig
「Auhea Wale Ana `Oe, E Ka Ua `Ulalena」
ケアリイ・レイシェルのCDにも入っているチャントです。ウラレナとは雨の名前です。マウイ島にあるピイホロ山の自然を歌っています。
茶色のサテン地の7分袖ブラウスにティリーフのパウ。下履きは白のパウとズボン。レイ、ハク、クペエはたぶんアアリイ。黄緑色の花びらが小豆色に変わっていくカルスター状の花です。ブラウスとの色バランスが良いです。
長めのカーヘアで迫力があります。この方もボリュームのあるお身体なので、カーヘアもオリも音量たっぷりです。
1回目は右手右足から、2回目は左手左足から。振り付けもかなり複雑。移動距離も申し分ないです。これだけハードに踊った後のホイでは外クイを多用。最後まで迫力が衰えませんでした。

5 Ka Pā Hula O Kauanoe O Wa`ahila - Kumu Maelia Loebenstein Carter
「Aia I Ka `Ōpua Ko Lei Nani」
カラカウア王の妻、カピオラニ女王を讃えた「Aia I」シリーズのチャントの1つです。去年のメリーモナークでは、この「Aia I」シリーズが何度も演じられましたが、今年はこの1曲だけです。
昔ミス・アロハ・フラを取ったクムですね。いつまでもお綺麗です。
くすんだ薄いピンクの長袖スタンド襟のブラウスにそれより少し濃い色のパウ。レイはマイレを斜め掛け。王族のフラらしい衣装です。髪はココでハクが赤のボリュームあるレフア。クペエは赤いレフアとリコレフア。清潔感のある印象です。
1回目は右手右足から、2回目は左手左足から。うまく余分な勢いを抑えた美しいカヒコです。これだけ勢いを抑えるようにコントロールするのは非常に難しいです。シフォン生地のブラウスですが、どんな動きにもシワが寄ったり生地が動いたりしません。これだけ上半身を安定させるには大変な脚力が必要です。品のあるフラですが、それは、それを支えるだけの十分な下半身の安定があるからです。非常に良くコントロールされていて美しいですね。

6 Kawaili`ulā - Kumu Chinky Māhoe
「Ua Nani Hā`ena I Ka `Ehu Kai」
ペレ物です。ペレがカウアイ島ハーエナでロヒアウ王子と恋に落ちる、というお話です。実際にはペレはキラウエアで聖なる火を守らねばならないので、彼女の魂がカウアイ島へ行った、という説もあります。ペレはマイレ、ラウアエ、レフアのレイを身につけ、ロヒアウ王子と出会った、と書かれています。
薄いオレンジの巻き巻きブラウスに黄緑のパウ。パウの柄は「波」を表現していますね。下履きは濃い緑のパウとオレンジのズボン。レイはマイレ。
スピーディで迫力あるカヒコ。ハーエナに吹く強い風や激しい波がよく表現されています。ステップがとにかく複雑です。かなりの種類のステップが次々と変わっていきます。それでいて、4歩目のパーを確実に付けています。こういうところに基礎力が出ますね。形がきれいなことも大切ですが、こういう基本がきちんと抑えたフラというのは安心します。

7 Ka Lā `Ōnohi Mai O Ha`eha`e - Kumu Tracie & Keawe Lopes
「Wahiikaahuula」
これはまた、マニアック(失礼!)な王族を取り上げましたね。ハワイ人でも、この方を知らないという人は少なくないでしょう。
題名の「Wahi`ika`ahu`ula」は、アビゲイル・キャンベル・カヴァナナコア王女のミドルネームです。誰、それ?という声が聞こえてきそうです。
アビゲイル王女の父親は、ハワイ王国で大成功した大地主(元々はサトウキビ産業だった)のスコットランド系白人であるジェームス・キャンベルです。お母様はマウイの酋長の血統を継ぐハワイアン。とてつもない大金持ちのお嬢さんです。そしてデビッド・カヴァナナコア王子と結婚します。彼は、カピオラニ女王の末妹ビクトリア・キノイキ・ケカウリケ王女の息子です。アビゲイル王女は大金持ちの娘だけれど、生まれついた身分は王族ではありませんでした。デビッド王子と結婚したことにより、王族のメンバーになります。デビッド王子の死後、彼女はネイティブ・ハワイアンの経済と発展に尽力しました。このメレの中では、「ハワイ王国の輝ける花」と称されています。確かに、大変な美人でもありました。
白の長袖スタンド襟、総レースのブラウスにオレンジ系カメオのブローチ。白いパウはウエストをしっかりマークしてあるところに、この時代を感じます。パウはもう3~5センチ長くても良さそうな・・・。レイはイリマ。
1回目は右手右足から、2回目は左手左足から。力強いわけではないけれど正確はヘラステップです。小柄な方なので、ヘラが多用されて移動のないカヒコソロだと、ちょっと地味な印象になります。その分、カイとホイでしっかり動かせてバランスを取っています。

8 Hālau o Ka Hanu Lehua - Kumu Kamaka Kukona
「Iā `Oe E Ka Lā」
スタンダードなチャントです。カピオラニ女王の従姉妹が、カラカウア王が世界漫遊の旅に出発するに際して作ったチャントです。「Ka Ipo Lei Manu」も同じシチュエーションで作られていますが、これは女王自身が作った曲です。
濃いクリーム色のスタンド襟8分袖サテン地のブラウスに小豆色のパウ。レイはブラウスとパウの色に合わせてレイ・フル(鳥の羽根のレイ)とマイレの斜め掛け。髪はココ。カヒコにしては少しお化粧が強いかも。
袖が上にも膨らんでいるブラウスだと、肩が揺れるのがバレてしまいますが、うまく処理しています。
1回目は右手右足から、2回目は左手左足から。オニウがきれいです。
ホイの時に、口を開けたり閉じたりがあり、少しそれが目立ちました。このメレだと、カイとホイは基本的に笑顔で踊りますが、ホイで笑顔が失われてしまいました。

9 Hālau Kekuaokalā`au`ala`iliahi - Kumu Haunani & `Iliahi Paredes
「Pua I Lehua」
これもテーマが全く同じです。カラカウア王が世界漫遊の旅に出発する時に妻カピオラニ女王が作ったチャントです。同じテーマの曲が続くのは残念ですが、興味深い比較になるかもしれません。
薄紫の総レース長袖ブラウスに同生地のパウ。黄色系カメオのブローチ。レイはイリマと斜めがけマイレ。ハクは赤いレフア。ハクに色物を使う時は、レイの色物も同じ花にするのが一般的ですが、これは珍しいですね。時代と背景からすると、ハクはパラパライだけでも良いような・・・。髪をココにしてイリマの小さめのハクでも良いような・・・。題名にきっちり合わせるなら、レイもイリマではなくレフアでも良いような・・・。イリマにしてしまうと歌に合わなくなるが時代には合う。レフアにすれば歌に合うが時代には合わなくなる。難しいです。
1回目は右手右足から、2回目は左手左足から。指先が少しアウアナの香りがする。好みの分かれるところです。丁寧なハンド・モーションと、アウアナの感じが出るハンド・モーションとは違う。ここらへんが本当に難しいですね。

10 Hālau Hi`iakaināmakalehua - Kumu Robert Ke`ano Ka`upu Ⅳ & Lono Padilla
「Māewaikalani」
フラ・マイ(子孫繁栄の歌)の1種です。作詞したのはカピオラニ女王の末妹キノイキ・ケカウリケ王女。カピオラニ女王が月夜にヤシの林の下で座っていると強い風が吹き、女王の美しい髪がふわりと舞った、という内容です。当時、王族のマナ(霊力)は、髪や爪などに宿ると言われており、カピオラニ女王の髪は人々にとって聖なるものだったでしょう。今年はキノイキ・ケカウリケに関係する歌がよく出てきますね。確か去年はカピオラニ女王がかなり多かった。傾向ですかね。
黄色のサテン地のフリルブラウスにくすんだ紫に黄色の柄入りのパウ。レイはイリマと斜めがけマイレ。イリマが短めで、ブラウスのレース襟によく合っています。
イルカのオリ(早口オリ)。今年はイルカのオリが少なかったですね。
1回目は右手右足から、2回目は左手左足から。スカートの重厚感がステップを引き立てています。途中、物語どおり、ノホで髪を触る振り付けがありました。

休憩をはさんで、次はアウアナです!
posted by プアアカハイ at 15:14愛知 ☁Comment(0)日記

メリーモナーク2017 ミス・アロハ・フラ ラインナップ

さぁ! いよいよ、メリーモナーク2017が始まります。
今日はミス・アロハ・フラ・コンペティションが行われます。
生中継は今日の午後1時から。
生中継サイトはこちら → k5

今の時間帯は、テレビ画面のような枠の真ん中にある「横向き三角」をクリックするとメリーモナークのCMが見られます。カヒキラウラニのカネの去年の演技が少し出てきますよ~
日本全国のメリーモナーク・ファンの皆さん、一緒に盛り上がっていきましょう~

それでは、ミス・アロハ・フラのラインナップです!

Merrie Monarch 2017 Miss Aloha Hula Line Up

1 Leilani Nicole Wilson
Hālau Ka Liko Pua O Kalaniākea - Kumu Kapua Dalire-Moe

2 Julyen Machiko Kaloke Kaluna
Hula Hālau `O Kamuela - Kumu Kau`ionālani Kamana`o & Kunewa Mook

3 Amanda Hiwalei Aliser
Hālau Ka Lei Mokihana o Leinā`ala - Kumu Leinā`ala Pavao Jardin

4 Miriam Anuhea Kamakanaokealoha Hokoana Arakawa
Hālau Nā Lei Kaumaka O Uka - Kumu Nāpua Greig

5 Ashlyn Kahelelani Ma`a
Ka Pā Hula O Kauanoe O Wa`ahila - Kumu Maelia Loebenstein Carter

6 Chelei Kameleonalani Kahalewai
Kawaili`ulā - Kumu Chinky Māhoe

7 Ariana Ka`ano`ikehaikūlō`ihia Kaliliokū Akaka
Ka Lā `Ōnohi Mai O Ha`eha`e - Kumu Tracie & Keawe Lopes

8 Leila Noelani Ku`uleimomi Rodrigues
Hālau o Ka Hanu Lehua - Kumu Kamaka Kukona

9 Leimakamae Maura Kea
Hālau Kekuaokalā`au`ala`iliahi - Kumu Haunani & `Iliahi Paredes

10 Kelina Kiyoko Ke`ano`ilehua Tiffany Eldredge
Hālau Hi`iakaināmakalehua - Kumu Robert Ke`ano Ka`upu Ⅳ & Lono Padilla

くどいようですが・・・
生中継は今日の午後1時からです。
生中継サイトはこちら → k5

前半(カヒコ)後半(アウアナ)の実況解説を順次このブログに載せていきます。
あくまで私の個人的見解・意見を書いたご勝手解説ですが、何かの参考になれば、と思っています。
では、ミス・アロハ・フラを楽しんで観戦しましょう~!
posted by プアアカハイ at 07:35愛知 Comment(0)日記