デパート催事に思うこと

昨日レッスンの帰りに丸栄ハワイアンフェスタへ行った。
出演は土曜日に終わっているが、買い物とステージを見に出かけたのだ。
会場は平日ということもあり、すいていた。
・・・というか、出演した土曜日でも結構すいていた。あの日は雨だったこともあるだろうが、例年になく、すいていたように思う。ドゥ・ハワイ・カルチャースクールのステージの時は、皆さんが応援に来てくださったのでステージ前の客席は埋まり、立ち見もしてくださったが、その後の教室のステージでは案外、空席があった。
ドゥ・ハワイ・カルチャースクールのフラを見てくださった方々には本当に感謝である。

すいていたのはステージ前の客席だけではない。
売り場も残念なことにかなりすいていた。
例年、デパート催事と言えば、売り場の通路を通るのも大変で、押し合いへし合いの中で欲しいものを探したものである。
それが・・・
ここ2年ほどは、どこのデパート催事でも売り場がすいているのだ。日にちや時間帯、天気によってはガラガラの時もある。

名古屋では7~8年前までは、各デパートでハワイアンフェアをやっていた。
おなじみの3M(松坂屋・三越・丸栄)の他、名古屋駅の高島屋や豊橋の丸栄、星ヶ丘の三越、清水屋でも行われていた。それが今では、松坂屋と丸栄だけである。
名古屋はまだその2店があるが、東京や大阪ではデパート催事はないに等しい。
要するに、地方都市ではまだデパート催事があるが、大都市ではない、ということだ。
これは、ハワイアンイベントが変化していったためである。

大都市では(残念ながら名古屋は含まれていない・・・)、ハワイアンイベントでは入場料を払うものや出演料を払うものが多く、タダで見られる・タダで出演できる、というイベントは少なくなる。タダで見られるというイベントはまだあるが、タダで出演できるイベントなどほとんどないに等しい。
一方、地方都市ではハワイアンの裾野広げということもあり、タダで見られる・タダで出演できる、というイベントが多くなる。大都市ではもう十分に裾野も広がっているし、お客様や生徒さん達の目も肥えているので、もっとより良いフラが見たいという人が多く、プロのダンサーやハワイのハラウが出演するコンサートの前に地元の教室が踊る、というスタイルや、大きな会場で多くの教室が出演し多くの出店がされている、というスタイルが多い。有料のイベントが成り立つので、自然、タダで出演できるデパート催事が減っていく・・・という感じだ。反して、有料のイベントが成り立たない地方都市ではまだまだ無料のイベントが多い、ということだ。

デパート催事が成り立たない地区もある。
地方都市でも、デパート催事のない地区もたくさんある。数年はやっていたが、その後はやらなくなった、という地区がある。
なぜ、やらなくなったのか?
なぜ、無料のデパート催事が成り立たないのか?
答えは一つだ。
物が売れないからだ。

もちろんこれには、フラ人口が大きく関係している。
愛好者が多い大都市圏では、無料のデパート催事をやらなくても、有料でたくさんの人が出演し、お買い物をする。
愛好者が少なければ、無料のデパート催事を開いても集客が少なく、出演者も少なく、お買い物も少なくなる。
名古屋はちょうど、「この間」になるような気がする。
それでもこれまでは、それなりに多くの人がデパート催事を訪れ、出演し、お買い物をされていた。
それがここ2年ほど、訪れる人や出演する人は多いのに、お買い物をされる人が減少している。
激減と言ってもよいレベルだ。

無料のイベントのしくみを考えてみよう。
これはよく考えなくてもわかることだが・・・
フラのステージをやるには、音響機器・音響エンジニア・ステージ資材・ステージ設営・運搬搬送・司会者・受付や案内をしてくれる係員などなど・・・たくさんの人が携わっていて、お金もかかっている。もちろん人件費も相当かかっている。
その経費はどこから出ているのか?
これをデパート催事などの無料イベントでは、出演者は払っていない。
じゃあ、誰が払っているのか?
デパート催事ならデパートが払っている。
デパートだけではない。
間接的に出店者が払っているのだ。

これはデパートによっても大きく違うが、出店料を払って出店するというスタイルのデパートもあれば、出店料は払わなくてもいいが売り上げの「数割」をデパートに払って出店するというスタイルもある。もちろんこれの両方、というデパートもある。デパートによっては、その「数割」が、1割の所もあれば4割の所もある。(キツイなぁ~)
これが、ステージ関連の経費に使われ、デパート側の利益になる。
要するに、無料イベントでは、出店者やデパート側がその経費を持ち、利益も出さなければならないのだ。誰も慈善事業でやっているわけではない。あくまで、商業なのだ。そして、これは資本主義社会では当たり前の商業活動なのだ。

無料イベントで物が売れない、というのは、かなりマズイ。
デパートというのはシビアーだ。
物が売れない → 出店しても利益が少なければ出店者が減る → デパート側は経費が賄えない・利益が出ない → じゃあ、ハワイアンイベントはやめようか
・・・という論法は自然と生まれる。
こういう論法を考えれば、商業活動としてやっているデパートを、イベントがなくなったからといって、誰が責められるだろうか。

今年の丸栄のイベントの売り場を見て、
「来年はないかもしれんなぁ・・・」
と思った。
買い物をして、お勘定に行ってくれた出店している店員さんが、すぐに戻ってきたからだ。
今まではそんなことはなかった。
今までは、レジが混んでいたので、お勘定に行ってくれた店員さんが戻ってくるのに時間がかかった。ところが今年はレジがすいているのか、お勘定を済ませてすぐに店員さんが戻ってきた。
どの店も、商品を補充しているだろうが、土曜日とほとんど様変わりしていない。一点物と覚しき品が、売れずに飾られたままだった。
出店数も去年よりもかなり少ない。催事面積もものすごく狭くなった。
寂しい限りである。

これは私の個人的意見・希望である。
絶対にこうしてほしい、こうしなければならない、ということではない。
出演した人は、どうか何かお買い物をしてほしい。
フードコートでジュースの1杯でも、マラサダの1つでも、お店でメモ帳の1つでも、マグネットの1つでも、何かお買い物をしてほしい、と思うのだ。
自分たちが出演したステージの運営へのお礼だ。
高い物でなくていい。ほんの少しでも、ステージに出演させてもらったお礼をしてもらえたら、と思う。
それが来年のイベント開催につながるのだ。

物が売れなければ、無料イベントはなくなる。
無料イベントがなくなれば、出演する私たちも出演の場を減らすことになる。多くの知人・友人に見てもらえる機会を減らすことになる。無料で気楽に「見に来て!」と言えるイベントを減らすことになる。
タダで出演するだけ出演して、終わったら何も買わずにすぐ帰る、という人ばかりになってしまったら、無料イベントなど、絶対に成り立たない。
自分たちで自分のたちの首を絞めるようなもの、と言ったら、言い過ぎだろうか。
でも、イベントのたびに顔を合わせる出店者さんたちとお話をしていると、本当にそう感じる。
主催者も、出店者も、危機感を感じている。
私も。

もう無料イベントに頼る時代ではないのかもしれない。
大都市圏のように、有料が基本になっているイベントを主流と見るべきなのかもしれない。
ただ、有料でもたくさんの人が集まるようなフラ人口の多い地区ではない地方都市では、無料イベントはありがたい。地区によっては、「無料だから出演する」「有料だったら出演しない」と公言する生徒さんの多い場所もある。
そういう地区にとっては、無料イベントは本当にありがたいものなのだ。
しかし、無料イベントには無料イベントの暗黙のルールがある。それが黙殺されれば、きっとそのうち、それほど遠くない将来、無料イベントはなくなってしまうだろう。

今週水曜日からは松坂屋のイベントが始まる。
松坂屋では多くの人が来てくれるだろうか。
売り場は賑わうだろうか。
ステージの出来も気になるが、私はそんなことも気にしているのである。





posted by プアアカハイ at 08:33愛知 ☔Comment(0)日記