今週から、
ドゥ・ハワイの店舗に、
ハワイ挙式参列者用衣装が、展示されました。
店舗入り口から入って、目の前に
どぉ~ん!という感じです。
ハワイに限らず、いわゆる
リゾート地での
挙式はここ数年人気があるのですが、参列者にとっては、楽しみ!と感じる一方で、「何を着ればいいのかしらん」と不安に感じることもあると思います。
ハワイ挙式がまだ一般的ではなかった頃・・・私と夫がハワイで挙式した頃(20年前)なんかは、まだまだ、お父さんはモーニングか黒の略礼服、お母さんは留め袖(!)をお召しになっておられました。
ちなみに私と夫がハワイで挙式した時は、母はシルクの花柄のワンピース、父は黒の略礼服だった・・・。
要するに、新郎新婦はそれ用の衣装があるけれど、そのご家族は「これ!」という決まった衣装がないので、案外困ってしまうのです。
くだけすぎてもイカンし、お堅すぎてもイカンし・・・で、悩むことになります。
ハワイでは、男性は
アロハ・シャツ、女性は
ムームーが正装とされています。
でも、挙式の場合は、その中でも実はいろいろと暗黙のルールがあるのです。これは案外、知られていないことです。
まず、アロハ・シャツは・・・
いわゆる、
「ビジネス・アロハ」と呼ばれるものが挙式参列用とされています。
ビジネス・アロハとは、開襟シャツではなく、シャツ襟かボタンダウン襟になります。色柄も、大きい柄がど~んと!というのではなく、爽やかな色目や落ち着いた色目の生地に大柄ではない柄が入っています。ボタンは必ずココナッツか貝でなければいけません。
下に合わせるのは必ずスラックスです。ジーパン(デニム)とか短パンなど、もってのほかです。
靴は普通の革製ビジネスシューズ。タッセルでもウィンド・チップでも良いのだけれど、デッキシューズとかコンビの色遣いの靴、ズック靴(!)、スニーカーは望ましくありません。ましてや、ビーサンなんぞ、絶対にマズイ。
何年か前、日本の芸能人がハワイで挙式された時の参列者としてその友人の芸能人がテレビに映っていたのですが、それが・・・
開襟タイプの赤いアロハシャツ(ヤシの木がど~んとプリントされていた)に白の短パン、白綿のデッキシューズというイデタチだった。ついでに、中折れパナマ帽をアミダにかぶっていた。
・・・実に、残念すぎる。
現地のコーディネーターさんか誰か、アドバイスしなかったのだろうなぁ。
日本人からすると、「それのどこがいけないの?」となるかもしれないが、あくまで「正装」なんである。
アロハシャツさえ着ていれば良い、というものではないのだ。
女性のムームーは・・・
ムームーは、「Mu`umu`u」と書くので、正式にはムウムウと発音する。(できればオキナも発音していただきたい)
これは、上下がつながったドレスを意味する。つまり、ブラウスとスカート、ではなく、
ワンピースのことだ。
日本の結婚式でも、女性の参列者は上下が別々になったスーツ・スタイルを着ることはタブーとされている。「分かれている」→「別れる」から来ているようだ。ただ、これも地域性があるので、絶対、ではない。
ハワイの場合は、上と下さえつながっていればよいので、上身頃が無地で下のスカート部分が柄入り生地でもイカンということはない。・・・が、よりフォーマル感を出すには、同じ生地でつながったワンピースが好ましいとされています。丈は、下までのドレス丈か、膝下丈が良いとされています。ミニでもタブーではありませんが、フォーマル感は薄れます。ミニ丈の場合は、広幅でスカート丈よりも長くなるショールを着用することによってフォーマル感を出す場合もありますが、これは結構な高身長である必要があります。
ものすごく格式の高い教会で挙式する場合は、綿素材ではなく、シルクを思わせるしなやかな生地のムウムウでなければならない、とされていますが、そんな教会では外国人の結婚式は挙げられないので、日本人カップルの結婚式であれば、綿素材で問題はありません。
髪飾りとレイも必需品。靴はサンダルでも構いませんが、ミュールのような「つっかけサンダル」や「トイレの履き物」「下駄」はタブーとされています。要するに、サンダルならばバックベルトのあるものになります。パンプスが一番フォーマルです。
・・・と、実は結構、ちゃんとしなければイカンのである。
ハワイだから何でもいい、ということはありません。
だって、記念の挙式ですもん。
参列者もそれなりであることが求められているのです。
「ハワイで買えばいいや!」という方も多いのですが、ここで問題になるのが
サイズ。
私くらい、高身長で横幅もある、という人は現地で選び放題ですが、身長が小柄(160センチ以下)な方が現地で選ぶのは、
かなりの大博打であると言えるでしょう。
ハワイはサイズが豊富で、一流店にはかなり細身から太身(!)まで既製品が売られています。しかし残念ながら、平均身長が日本とはかなり違う。旅先で裾を直してもらうのは難しい。
問題になるのはドレス丈だけではない。ウエストの位置が違うのだ。
本来のウエストよりも、ドレスのウエストの方が上にある・・・ということは、欧米では珍しくありません。胴長な日本人のウエスト位置に合うドレスを探すのは結構大変なのです。私もウエスト位置には悩む時があります。
男性のアロハシャツも、サイズは豊富(大きい方に)。ドレスよりもピッタリした衣類ではないので、厳密に身体に合わせる必要はありません。
だから既製品でも良い物は見つかります。
・・・が。
男性の場合、問題になるのは、
肩幅と胸の厚み。
肩幅が狭い人や胸板の薄い人は、ピッタリ合うアロハシャツを探すのは結構骨が折れます。
私の夫は小柄だけれど、それなりに肩幅と胸の厚みがあるので、まぁまぁ手に入る。それでも、ハワイへ行く時は必ず手持ちのビジネス・アロハを
イソイソとスーツケースに入れている。
「もし、あっち(ハワイ)で、サイズの合うヤツが見つからんとイカンで」
と言う。
気に入った色柄で、サイズも合うもの・・・というのを探すには、それなりに時間と労力がかかるからだ。
考えることは皆一緒なのか、ここ数年、私が講師をしているドゥ・ハワイへ、
「ハワイの結婚式の参列者用衣装はありませんか?」というお客様がいらっしゃる。私もずいぶん相談されました。
確かに。
ないことはないが、ハワイで日本人の体型に合う気に入ったドレスやアロハシャツを探すのは大変なのです。それならば、日本で準備して・・・と考えられるのでしょう。
ドゥ・ハワイでは、以前から参列者用衣装を手がけていましたが、最近特にその数が急増していることもあり、お客様に実際に見てもらって安心してオーダーできるように、このほど、マネキンが立ったわけです。
「実物を見てみたい」というお客様が多かったので、これでゆっくりと見ていただけるようになりました。
マネキンには、お父さん・お母さん・男の子・女の子の衣装が着せてあります。
同じ生地でオーダーした衣装です。生地を選んでオーダーしていただく、というスタイルになっています。
衣装のサイズは、サイズ・オーダーになっていて、日本人向けのサイズが豊富です。ドレス丈も選べます。
そして、安心安全の日本製。
ところが、お値段はかなり
良心的。
お値段を聞かれた生徒さんがビックリしていました。(私もビックリした)
ちなみに・・・(書いていいのかな・・・)
お父さん・・・ボタンダウン・アロハ Mサイズ ¥11,880
お母さん・・・キャンペーン・ドレス(レイ・髪飾り込み) ¥19,800
男の子・・・ボタンダウン・キッズ・アロハ 130センチ ¥10,800
女の子・・・キッズ・ドレス 130センチ ¥7,452
生地を選べてサイズを選べて・・・にしては、良心的。生地やデザインによっては多少値段が違うだろうが、だいたいはこれくらいのお値段で作れるようです。
あとは、お父さんのスラックスと男の子のズボンさえあれば、
今すぐハワイ挙式へGo ! である。
思い出の参列者衣装をハワイで買うのもいいですが、滞在期間が短い方や、子供連れで買い物をするのが大変、という方にはいいと思います。
また、ハワイでも「家族全員がお揃いの生地」という衣装はほとんど見かけません。あっても、数ヶ月前からオーダーして採寸して・・・という方法になります。日本にいながら、そういう作業はなかなか難しいです。
日本でオーダーして、日本製で、という選択肢もアリなんじゃないかな・・・と思います。
また、生地がお揃いの衣装だと、記念写真でも一層映えるんじゃないかな・・・とも思います。
ドゥ・ハワイによると、ここ最近、参列者衣装のオーダーがかなり多いようです。
ご興味のある方はドゥ・ハワイまで。 こちら→
ドゥ・ハワイ